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若年層の脳卒中リスクが近年増加していることが明らかになっているが、その原因の一つとして思春期の血圧が関与している可能性が指摘されている。
しかし、これまでの血圧診断基準は主に成人を対象にしており、思春期の血圧値が脳卒中リスクにどのように影響を与えるかについては十分に研究されていなかった。
そこで、思春期での血圧が若年(52歳以下)での脳卒中リスクにどのように関係しているかをくわしくしらべてみたそうな。
1985年から2013年の間にイスラエルの徴兵前健診で血圧測定を受けた16~19歳の約190万人を対象とした全国規模のコホート研究を用いた。
被験者の血圧値(拡張期血圧と収縮期血圧)を測定し、その後、2014年から2019年にかけて脳卒中(虚血性および出血性)の発症を追跡した。主要な評価指標は、血圧値と52歳以下での初回脳卒中の関連性である。
次のようになった。
・2014年から2019年の追跡調査の結果、1470件の若年性脳卒中が記録された。
・このうち、拡張期血圧(DBP)が80mmHg以上の群では、男性では1.28倍、女性では1.38倍脳卒中リスクが高まることが確認された。
・一方、収縮期血圧(SBP)については、いずれの血圧範囲においても脳卒中リスクとの有意な関連は確認されなかった。
・特に女性では、拡張期血圧が70~79mmHgの範囲でもリスク増加が見られ、男性よりも低い血圧値でリスクが顕著であることが示唆された。
思春期の血圧、特に拡張期血圧が若年脳卒中リスクと密接に関係していることが明らかになった。特に女性においては低めの拡張期血圧であってもリスク管理が必要であることがわかった、
というおはなし。
感想:
高校生のころにはすでに「本態性高血圧の疑い」っていわれてたわ。