元
脳動脈瘤(Intracranial Aneurysms, IAs)は、破裂すると命に関わる危険な状態を引き起こすことが知られている。
しかし、その原因や予防に関する知見はまだ十分に解明されていない。
そこで、食事の特定の要素と脳動脈瘤リスクとの因果関係をメンデルランダム化解析という手法を用いてくわしくしらべてみたそうな。
メンデルランダム化解析とは、特定の食事に関連する遺伝的な変異(SNP)を基にして、食事と疾患の因果関係を調査する手法である。
遺伝的変異は出生前にランダムに決まるため、従来の観察研究よりも外部のバイアスを抑えた因果推論が可能となる。
次のことがわかった。
・アルコール、羊肉、豚肉の摂取が脳動脈瘤リスクを増加させることがわかった。これらの食品を多く摂取する人々は、脳動脈瘤の発生リスクが高くなる。
・一方で、ドライフルーツの摂取は、脳動脈瘤が破裂してくも膜下出血を引き起こすリスクを低減させることが確認された。特にドライフルーツに含まれる抗酸化物質やカリウムが血管の健康を保ち、動脈瘤の進行を抑制する可能性があると考えられる。
・また、アルコール摂取の頻度に関しては、未破裂脳動脈瘤(uIA)との関連性は限定的であるが、多少のリスク増加が見られた。これらの結果は複数の解析手法で検証され、信頼性が高いとされた。
アルコール、羊肉、豚肉の摂取を控え、ドライフルーツを積極的に取り入れることで、脳動脈瘤やその破裂によるくも膜下出血リスクを低減できる可能性がある、
というおはなし。
うごくよ
感想:
ドライフルーツを食べる習慣がないな、、、
Stroke誌:脳動脈瘤を予防するダイゼインとエクオール