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ビタミンC(VC)は心血管保護に関連する可能性があるが、その脳卒中リスクに対する効果については議論が続いている。
そこで、脳卒中患者におけるビタミンC欠乏の頻度と、その欠乏が脳卒中リスクに関連するかをくわしくしらべてみたそうな。
2003年から2018年アメリカのNHANES(National Health and Nutrition Examination Survey)のデータを使用し、20歳以上の13,339名を対象とした。
ビタミンCの血清濃度と脳卒中経験に関する情報が欠落している者は除外した。ビタミンC欠乏は、血清VC濃度が11.4 µmol/L未満と定義され、多変量ロジスティック回帰分析を用いて、人口統計、BMI、喫煙歴、食事中のVC摂取量などを調整して脳卒中との関連を評価した。
次のことがわかった。
・2003-2006年と2017-2018年のNHANESデータによると、脳卒中の有病率はそれぞれ2.8%(95% CI [2.3-3.4])および3.3%(95% CI [2.7-4.2])であった。
・ビタミンC欠乏は脳卒中経験者に多く、2003-2006年では3.6%(95% CI [2.2-5.8])、2017-2018年では5.3%(95% CI [3-9.1])であった。
・一方、非脳卒中者ではそれぞれ2.7%(95% CI [2.3-3.3])、3.2%(95% CI [2.5-4.1])であった。
・しかし、多変量解析では、ビタミンC欠乏と脳卒中リスクとの間に統計的に有意な関連は確認されなかった。
ビタミンC欠乏が脳卒中リスクに関連している可能性があるが、統計的に有意な証拠は得られなかったため、確定的な結論には至っていない。ビタミンCの使用やその効果に関するさらなる研究が必要であり、特定のサブグループにおけるリスク要因としてのビタミンC欠乏については、今後の臨床試験で詳しく検討されるべきである、
というおはなし。
感想:
そこでこれ↓。