元
直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動(AF)患者の脳卒中リスクを低減するが、命にかかわる重篤な出血リスクも増加させる。
DOACによるベネフィットが発生するまでの時間(TTB: time to benefit)と、有害事象が発生するまでの時間(TTH:time to harm)は十分に定量化されていないのでくわしくしらべてみたそうな。
2023年11月までのPubMed検索から研究を同定した。
有効性の主要アウトカムは初回脳卒中イベント発生までの期間。
安全性の主要アウトカムは初回大出血イベント発生までの期間とした。
次のようになった。
・DOACを含む2つの試験、NOAH-AFNET 6とARTESiAが同定された。患者は平均年齢75歳以上、心房性高率エピソード持続時間が1.5から2.8時間の成人6,548人が無作為化された。
・DOACは脳卒中のリスクを減少させたが(HR 0.67、95%CI:0.50~0.90)、大出血のリスクを増加させた(HR 1.57、95%CI:1.21~2.04)。
・DOAC治療で患者100人あたり1件の脳卒中を予防するためには2.67年のTTBが必要であり、1件の大出血を観察するためには1.67年のTTHが必要であった。
心房細動患者においてDOAC治療は脳卒中を予防する効果が得られるまでに非常に時間がかかる一方で、早期に命にかかわるようなおおきな出血リスクをもたらす、
というおはなし。
感想:
抗凝固薬を飲むと脳梗塞を防げるかもしれないが、
そのまえに脳を含む身体のどこかで命を脅かすようなおおきな出血が生じる可能性のほうがずっと高いってこと。
血液サラサラ薬による脳卒中予防効果はすべておなじカラクリ。
患者自らが承知のうえで望んだ治療なのだから副作用はもんだいにならない!、という理屈。
さもありなん
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
GPT-4
予想外の人口減少が拡大中。2019年までの自然減傾向から予測される外挿値とくらべて、現在すでに100万人以上が余計に亡くなっている。