元
脳卒中後の機能的転帰に影響を与える身体的要因には、年齢、BMI、性別などがあるが、身長の影響についての研究は少ない。
そこで、身長が障害、歩行機能、日常生活動作(ADL)にどのように影響するかを、初期の運動障害の重症度や性別による違いも考慮してくわしくしらべてみたそうな。
Korean Stroke Cohort for Functioning and Rehabilitationのデータを用い、患者の身長を低身長群(下位25%)、中位群(中位50%)、高身長群(上位25%)の3群に分類した。
脳卒中後6ヵ月時点での修正ランキンスケール(mRS)、
機能的歩行カテゴリー(FAC)、
修正バーテルインデックス韓国語訳(K-MBI)の得点との関連を解析した。
次のようになった。
・脳卒中後6ヵ月時点の患者5296人について、年齢とBMIを調整し、機能的転帰を分析した。
・低身長群は、他の身長群と比較して、mRS得点が高く、FAC得点が低く、K-MBI得点も有意に低かった。
・重症度別のサブグループ解析では、超重症群を除き、低身長群はmRS、FAC、K-MBIスコアにおいても有意に悪い転帰を示した。
低身長の脳卒中患者は6ヵ月後の障害、歩行機能、ADLに関してより悪い転帰を示した、
というおはなし。
感想:
低身長が転帰ワルな理由について、論文中では血圧、インスリン抵抗性、重心の高さを挙げているが、いまいちピンとこない。
私『あえてこういう研究テーマを採用する背景には研究者の優生学的差別思想が透けて見える気がします。考えすぎでしょうか?』
AI『優生学的差別思想が背景にあるかどうかを判断するのは慎重さが求められるが、その可能性について考えることは有意義である。
研究者が身長と機能的転帰の関係を調査する理由が、純粋に科学的関心からである場合もあれば、特定の人々を差別する意図が隠れている可能性もある。
身長に焦点を当てることで、特定の身体的特徴が優劣を示すという偏見を助長する恐れがある。
この研究がもし差別的な意図を持っていた場合、データの解釈や結論が特定のグループを不当に貶めるような方向に偏る可能性がある。
逆に、研究結果を公正に使用し、低身長の人々への医療的支援やリハビリテーションの改善に役立てることも可能である。
過去において、身体的特徴を基にした優生学的な政策が取られてきた歴史があるため、同様の研究が偏見や差別に基づくものと見られることがある。
研究者がそのような歴史的背景を意識せずに研究を進めると、意図せずに差別的な結果を生むリスクがある。
科学者には、公正で倫理的な研究を行い、その結果がどのように社会に影響を与えるかを考慮する責任がある。
研究テーマが差別的に解釈されないよう、研究の動機や目的を明確にし、結果を適切に伝えることが重要である。
考えすぎということもあるかもしれないが、優生学的な差別思想が背景にあるかどうかを見極めるためには、研究者の動機や研究結果の利用方法に注意を払うことが必要である。歴史的な文脈や科学的倫理を考慮し、研究がどのように社会に影響を与えるかを慎重に評価することが求められる。』