元
これまでの研究では、就労可能年齢にある脳卒中患者の30%が発症前に病気による欠勤を経験しており、20-25%が障害年金を受給中であったという。
そこで、脳梗塞に限定して、脳卒中発症前と発症後の病気による欠勤状況を健常者とくらべてみたそうな。
2000年、2005年、2010年、2015年にそれぞれ脳梗塞を発症したスウェーデン在住の18~61歳の労働者と、各患者あたり条件のマッチする5人の対照群について、
脳卒中発症の1年前から3年後にわたって追跡調査が行われた。
次のことがわかった。
・2000年(N = 2728)、2005年(N = 2738)、2010年(N = 2676)、2015年(N = 2531)の脳梗塞患者の数。平均発症年齢は53歳、男性の割合は64%であった。
・脳卒中発症後12か月以内の死亡率は、2000年の8.1%から2015年には4.8%に減少した。
・全体として、脳卒中発症前1年間の病欠率は、患者群で31.1%、対照群で13.7%であった。両群とも、主な原因は精神的および筋骨格系の疾患であった。
・将来的に平均病欠日数や障害年金の受給日数が多くなる要因として、初等教育レベル、独身、女性、糖尿病、50歳以上、が挙げられた。
脳梗塞患者は、脳卒中を発症する前から、精神および筋骨格系の病気を理由に仕事を休みがちであり、対照群よりも倍くらい欠勤日数が多かった、
というおはなし。
感想:
脳梗塞になるような者は、発症前から「気分がのらない」「アッチが痛いこっちがつらい」と仕事をやたら休みがちだからわかるかもよ、ってこと。