元
臨床ガイドラインでは、患者の「選好」を考慮することがますます強調されている。
患者の選好が実際にどの程度考慮されているかを評価するために、特に心房細動(AF)管理に焦点を当て、NICE(国立医療技術評価機構)のガイドラインをくわしくしらべてみたそうな。
心房細動の管理をケーススタディとし、NICEのガイドライン「NG196 Atrial fibrillation: diagnosis and management」を詳細に分析した。
特に、非弁膜性AFと診断された患者が経口抗凝固薬(OAC)を使用すべきかどうかという決定に焦点を当てた。
主要な考慮事項は、脳卒中リスクの低減による利益と出血リスクによる損害である。
次のことがわかった。
・NICEのガイドラインは、CHA2DS2-VAScスコアを使用して患者の脳卒中リスクを評価し、
・ORBITツールを使用して出血リスクを評価することを推奨している。
・しかし、ORBITツールにかかわらず、CHA2DS2-VAScスコアが2以上の患者には自動的にOACが強く勧められている。
・ガイドラインでは、患者の選好が十分に考慮されていないことが問題視されている。
・抗凝固療法の推奨は、CHA2DS2-VAScスコアの感度92%および特異度23%に基づくものであり、出血リスクよりも脳卒中リスク低減を優先する価値判断がなされている。
・結果は患者と話し合い、患者の個々のニーズと選好を考慮するように促されるべきである。
・ほとんどの人にとって抗凝固療法の利益が出血リスクを上回ると説明されている。
臨床ガイドラインは、数値に基づいた「個別化医療」と患者の選考を重視した「個人化医療」の違いを認識すべきである。患者の選好を真に重視するためには、推奨事項が患者の選好を事前に決めつけず、また、患者が情報に基づいて自身の選好を形成できるように、すべての選択肢に関する情報へのアクセスを容易にすることが求められる、
というおはなし。
感想:
このCHA2DS2-VAScスコアは、直接経口抗凝固薬(DOAC)が市場投入されるタイミングで突然設けられた基準であり、
それまで低リスク群とされていた人たちの6割以上が、いきなり高リスク群となった。
そしてDOACがおおくのひとに使用されるようになった結果、脳内出血率がワルファリンの5倍、薬の量を減らすとなお危険というヒドイ状況があきらかに。↓
さもありなん
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
GPT-4
予想外の人口減少が拡大中。2019年までの自然減傾向から予測される外挿値とくらべて、現在すでに100万人以上が余計に亡くなっている。