元
脳卒中生存者は身体的および認知的な問題に直面し、要介助性の増加や転倒リスクの上昇がある。
そこで、年齢性別をマッチさせた対照群と比較して、脳卒中後の障害と脳卒中のタイプが様々な部位の骨折リスクに及ぼす影響をくわしくくらべてみたそうな。
脳卒中患者と1対1でマッチさせた健常者を含む韓国国民健康保険制度のデータベース(2010~2018年)のデータを使用した。
脳卒中生存者は、脳卒中後の障害の有無と重症度、脳卒中のタイプに基づいてグループ分けした。
主要転帰は新たに診断された骨折とし、関連を解析した。
次のようになった。
・脳卒中生存者223358人(平均年齢64.8)において、平均追跡期間3.7年の間に16344件の骨折が発生した。
・マッチさせた対照群322161人では、20398件の骨折が確認された。
・脳卒中生存者では、マッチさせた対照群と比較して、全骨折リスクが1.40倍に上昇していた。
・特に、股関節骨折リスクは、対照群よりも脳卒中生存者が2.42倍だった。
・椎体骨折リスクは1.29倍、およびその他の骨折リスクは1.19倍高かった。
・股関節骨折リスクは、脳卒中後遺障害が重度の脳卒中生存者で最も高かったが、椎体骨折またはその他の骨折リスクは、脳卒中後遺障害が軽度の生存者で最も高かった。
・脳出血と脳梗塞の間に骨折リスクの有意差は認められなかった。
脳卒中生存者は、脳出血や脳梗塞にかかわらず股関節を骨折するリスクが高かった。とくに椎体骨折率は後遺障害が軽い者で高かった、
というおはなし。
感想:
転ばなくても椎体(圧迫)骨折するから気をつけろ、ってこと。
さいきん、きがつくと背中をまるめている自覚がある。
日なたぼっこするわ。