元
加工肉や赤肉の摂取と脳卒中など心血管疾患や2型糖尿病(T2DM)のリスク上昇との関連が、数多くの観察研究によって示されてきた。
しかし、「因果関係」の有無は依然として不明である。
そこで、加工肉と赤肉(家畜肉:豚肉、羊肉、牛肉)が冠動脈疾患(CAD)、高血圧、脳卒中などの心血管疾患およびT2DMのリスクに及ぼす影響を、メンデルランダム化(MR)解析によりしらべてみたそうな。
次のようになった。
・加工肉および赤肉の摂取とCAD、高血圧、脳卒中、T2DMの発症との間に因果関係はないことが明らかになった。
・加工肉摂取の場合、高血圧および脳卒中の転帰において異質性(対象ごとに異なる影響をおよぼす)が観察された。
・豚肉摂取については、高血圧、脳卒中、T2DMにおいて異質性が認められた。
・羊肉摂取では、高血圧とT2DMで異質性が認められた。
・しかし、検討された他の曝露とアウトカムには異質性は認められなかった。
・MR-Egger検定により、すべての暴露で有意な多型性(他のアウトカムへの影響)は検出されなかった。
・さらに、Leave-one-out検定により、結果の頑健性が示された。
赤肉および加工肉の摂取は冠動脈疾患、高血圧、脳卒中、糖尿病の原因ではなかった。この知見は、一般的な従来の見解を覆すものである、
というおはなし。
感想:
肉摂取と脳卒中との関連には、他のいろんな要因(ライフスタイル、肉の種類、量など)が絡んでいるってこと。
たとえば、ハンバーグやソーセージの類のヤバさよ↓。