元
これまでの研究で、日中の高温と脳梗塞による入院や死亡との関連は示されているが、1時間ごとの周囲の暑さと急性脳梗塞(AIS)発症との関連はほとんど検討されていない。
そこで、1時間ごとの外気温の高さとAIS発症との関連をくわしくしらべてみたそうな。
時間層別ケースクロスオーバー研究を、中国の200以上の脳卒中センターからデータを収集する全国的なデータベースを用いて実施した。
2019年1月1日から2021年12月31日までの暖かい季節に入院したAISの患者を対象とした。
次のようになった。
・合計82455人のAIS患者(平均年齢65.8歳)が組み入れられた。
・AIS発症リスクは、気温が高いほど単調に増加した。
・AISリスク増加は高気温暴露後ラグ0時間で発生し、10時間持続した。
・基準温度(12.1℃)と比較して、極端に高い温度(33.3℃)に関連するAIS発症のラグ0~10時間における累積オッズ比(OR)は、1.88であった。
・曝露反応曲線は、南部よりも北部の方が急であった。
・ORは男性および脂質異常症または心房細動の既往のある患者で大きかったが、その差は有意ではなかった。
高気温にさらされると、すぐに脳梗塞リスクが上昇し、その状態が約10時間持続した。この傾向は寒冷な地域の住民ほど顕著だった、
というおはなし。
感想:
さいきん急に暑くなったから。