元
急性脳卒中医療において、症状の認識と治療へのタイムリーなアクセスは重要な要素である。
脳卒中の症状を認識するためのニーモニック(記憶補助術)として、FAST(Face-Arm-Speech-Time)とBEFAST(Balance-Eyes-Face-Arm Speech-Time)の2つが教育キャンペーンで広く使用されている。
FASTニーモニックは脳卒中の最大14%を見逃す可能性がある。
BEFASTには一般的な後方循環脳卒中の症状が含まれており、いくつかの包括的脳卒中センター(CSC)で実施されている。
両者の採用状況を全国的にしらべてみたそうな。
米国内の認定CSC217施設のウェブサイトから、脳卒中の症状を認識するためのFASTおよびBEFASTニーモニックを含む教材を検索した。
次のことがわかった。
・FASTニーモニックは35%のCSCで、BEFASTは58%のCSCで使用されており、7%は特定のニーモニックを使用していなかった。
・BEFASTを使用するCSCの割合が最も高かったのは西部(65%)と南東部(63%)の州であった。
・ニーモニックを記載していないCSCの割合が最も高かったのは、北東部(14%)と南東部(13%)の州であった。
脳卒中症状の認識に関する公衆衛生教育を形成するためには、一貫性が重要である。しかし全体の6割でBEFASTが採用されていた、
というおはなし。
感想:
BEFASTのBEの意味は、
Balance:バランスの喪失やふらつき。脳卒中が起こると、身体のバランスを保つのが難しくなり、立っている時や歩行時に不安定感が出ることがある。
Eyes:視野の障害や視力の変化。これには、視野喪失(一部が見えなくなる)、二重視、または急激な視力低下が含まれることがある。
BEFASTを採用すると脳卒中もどき患者がふえてしまうことと覚えやさすさ、に問題ありという。