元
フランスにおける習慣的なアルコール摂取と大量一時飲酒(HED:heavy episodic drinking)に起因する脳出血の症例数と死亡数を推定してみたそうな。
特定のリスク因子が関与している疾患の発生または死亡の割合の推定には population-attributable fraction(PAF)を用いた。
アルコール摂取による脳出血の相対リスクはINTERSTROKE研究から抽出した。
フランス人集団のアルコール消費レベルは2017年の公衆衛生調査「健康バロメーター」から取得した。
脳出血の罹患率および死亡率に関するデータは、フランス国民健康データシステム(SNDS)から抽出した。
次のことがわかった。
・脳出血症例の7.2%(n=2,100)および6.6%(n=1,900)がそれぞれ習慣的アルコール摂取およびHEDに起因すると推定された。
・PAFは女性より男性で高く、それぞれ習慣的飲酒では11.5%対2.6%、HEDでは10.7%対2.1%であった。
・脳出血による死亡(n=1,100)の7.0%は習慣的アルコール摂取に、5.1%はHEDに起因すると推定された(n=800)。
・最終的に、脳出血患者(n=4,700)の16.3%および脳出血死亡者(n=2,300)の14.1%は、習慣的アルコール摂取と毎月のHEDをあわせたものに起因していた。
脳出血の約16%およびこれによる死亡の約14%が、習慣的なアルコール摂取または一時的大量飲酒に起因すると推定された。とくに、一時大量飲酒がおおく見られる若年層において、疾患の発生を未然に防ぐ一次予防と、既に発症した疾患の悪化や再発を防ぐ二次予防の重要性が示された、
というおはなし。
感想:
国民が酒浸っていてくれると為政者にとって不正をはたらくうえで都合が良いから、飲酒が野放しにされている。