元
体型指数(ABSI:A Body Shape Index)は、身長、体重、そしてウエスト長を用いて計算される指標で、BMI(体格指数)に比べて体の形状、特に腹部の脂肪分布をより詳細に考慮している
ABSIと脳卒中など心血管疾患の発生率との関連についての情報は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
広島大学血管機能登録データベース等から1857人の対象者を抽出し、ABSIと最初の主要な心血管イベント(心血管疾患による死亡、冠動脈疾患、脳卒中)との関連を解析した。
次のことがわかった。
・最初の主要心血管系イベントを予測するABSIの曲線下面積は、BMIおよびウエスト周囲径を単独で用いるよりも優れていた。
・対象者は、最初の主要な心血管イベントを予測するためのABSIのカットオフ値に基づいて、低ABSI群(男性:0.0822未満、女性:0.0814未満)と高ABSI群(男性:0.0822以上、女性:0.0814以上)の2群に分けられた。
・追跡期間中央値41.6ヵ月の間に、56例が死亡し(23例が心血管系が原因)、16例が冠動脈疾患を発症し、14例が脳卒中を発症した。
・主要心血管系イベントの発生確率を示す曲線は2群間で有意に異なっていた。
・多変量解析の結果、ABSI高値は依然として初発主要心血管イベントの独立した予測因子であり、とくに女性で顕著だった。
体型指数ABSIが高いことは脳卒中など心血管イベントの発生と独立して関連している。脳卒中リスクを評価するためにABSIを利用するべきである、
というおはなし。
感想:
ABSIはまったく知らなかった。
計算式は、ABSI=(ウエスト長)/[(BMIの2/3乗)x(身長の1/2乗)]
で、100均の電卓では計算できなかった。
スマホ電卓で計算すると、脳が血を吹いた痩せ身の自分は0.0855になって、この論文の基準でいうと高ABSI群になった。
体重が少ないヤバさも評価できるんかね。