元
ラクナ梗塞は認知障害と関連している。
そこで、高齢者における軽度認知障害(MCI)とその種類別の重要な梗塞位置を特定し、さらに白質高信号域と血管周囲腔の役割もくわしくしらべてみたそうな。
集団ベースの研究MIND-China(Multimodal Interventions to Delay Dementia and Disability in Rural China)のうち、脳の磁気共鳴画像を撮った認知症のない1230人を対象とした。
ラクナ梗塞は、前頭葉、頭頂後頭葉、側頭葉、島皮質、基底核、視床、小脳、脳幹で画像上で特定された。
MCI、記憶障害型軽度認知障害MCI(aMCI)、非記憶型軽度認知障害MCI(naMCI:例えば言語、実行、注意、視空間スキルなど)、を区別した。
次のようになった。
・参加者1230人(平均年齢69.40歳、女性58.5%)のうち、ラクナ梗塞が357人に検出され、MCIは286人に診断された。
・テント上領域、内包、被殻、島皮質におけるラクナ梗塞は、MCIおよびaMCIのオッズ比増加と有意に関連し、
・一方、テント下と脳幹のラクナ梗塞はnaMCIと有意に関連していた。
・さらに、島皮質および内包のラクナ梗塞とMCIおよびaMCIとの関連、およびテント下および脳幹のラクナ梗塞とnaMCIとの関連は、白質高信号域および血管周囲腔の数とは独立して存在した。
内包や被殻、島皮質、脳幹でのラクナ梗塞は軽度認知障害とあきらかに関連がつよかった、
というおはなし。
感想:
病院でMRI撮ったら、画像をもらっておくといい。