元
軽症脳卒中(NIHSSスコア0-5)に対する血栓溶解療法(IVT)の有効性については、未だ結論が出ていない。
そこで、ランダム化比較試験および観察研究のメタ解析により、IVTの有効性と安全性を内科治療(BMT:best medical therapy)とくらべてみたそうな。
データベースを検索し,2023年8月10日までの軽症脳卒中におけるアルテプラーゼによるIVTに関する論文を入手した。
主要転帰は、90日後のmRSスコアが0または1と定義された優れた機能的転帰とした。
次のようになった。
・急性軽症脳梗塞患者13397例(IVT:4972、BMT:8425)を対象とした合計20件の質の高い研究が含まれた。
・mRSスコア0~1と0~2、死亡率、脳卒中再発率、脳梗塞再発率は、IVT群とBMT群で有意差はなかった。
・早期神経学的悪化、症候性頭蓋内出血、出血性変化の率に関しては、IVT群がBMT群よりも有意に高かった。
・軽度障害の患者や抗血小板薬使用患者に限定してもこれらの関連は同様だった。
アルテプラーゼによる血栓溶解療法は、軽症の脳梗塞患者の機能転帰に有意な改善をもたらさないことが示された。
さらに、アルテプラーゼの使用は保存療法と比較して脳出血のリスクをあきらかに増加させた、
というおはなし。
感想:
脳卒中患者のほとんどは軽症だから、血栓溶解療法の出番はまずないってこと。
うっかり急いで病院にゆくと、打ってほしくないアルテプラーゼを打たれて脳出血になる危険性がある。
だから、FAST症状がでても自分で救急車を呼べるくらいに軽いなら呼ばないほうがいいとおもう。
さもありなん
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
GPT-4
予想外の人口減少が拡大中。2019年までの自然減傾向から予測される外挿値とくらべて、現在すでに100万人以上が余計に亡くなっている。