元2024 1月 オーストラリア
脳梗塞は、身体障害と死亡の主要な原因である。
現在の治療法は時間的制約や合併症リスクがおおきい。
幹細胞治療は、損傷を緩和し機能を回復させる有効な治療法として注目されている。
様々なタイプの幹細胞が脳梗塞治療に試験されており、これには造血幹細胞、脂肪由来の間葉系幹細胞、骨髄由来の単核細胞や間葉系幹細胞、歯髄幹細胞、神経幹細胞、誘導多能性幹細胞（iPSC）由来の神経幹細胞などが含まれる。
そこで、早期の脳梗塞に対する幹細胞治療に関する文献を系統的にレビューしてみたそうな。
過去10年以内に発表された、成人の急性脳梗塞に対する幹細胞治療の評価に焦点を当てた原著論文を対象とした。
バイアスのリスクを、それぞれ動物実験とヒト実験について評価した。
次のことがわかった。
・3396件の論文がスクリーニングされ、58件のフルテキスト論文がレビューされ、33件が組み入れ基準を満たした。・多くの研究にバイアスリスクがあると思われた。・研究デザインと結果は異質であった。・ほとんどの研究は動物対象の試験であり、24時間以内に幹細胞を投与するものであった。・7件の研究では、複数の投与タイミングによる影響が検証され、1件は反復投与が検討された。・ヒトを対象とした研究は6件あり、幹細胞投与は脳卒中発症後24時間から90日の間で行われた。・ほとんどの研究で間葉系幹細胞が使用された。・最も適切な細胞導入方法は動脈内投与であった。
幹細胞治療が有益であることを示唆するエビデンスがある。数々の文献分析から、治療法の開発機会が数多くあることがわかった、
というおはなし。
感想：
つい先日、札幌医大のニュース↓が話題になっていたので関心をもった。
この種の幹細胞治療絶賛ニュースをしらべると、いつもランダム化比較試験なしの「思い込みによる成果」ばかりである。
この規模の施設ですらそんな程度なのだから、近所のクリニックが自由診療ですすめる数百万円の再生医療の質は推して知るべし。
さもありなん
読売新聞より
「日本の99.9％以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by GPT-4
