元
脳内出血(ICH)患者における肥満の保護、サバイバル効果に関するいわゆる「肥満パラドックス」のエビデンスについては、依然として議論の余地がある。
そこで、ICH患者における肥満度(BMI)と機能的転帰との関連、およびそれが人種や民族によって影響されるかどうかをくわしくしらべてみたそうな。
自然発症のICH患者、白人1000例、黒人1000例、ヒスパニック系1000例を対象とした。
90日死亡率、90日後の障害度mRS、QoL、を評価、比較した。
次のようになった。
・ほとんどの患者は過体重(33.2%)または肥満(36.3%)であった。
・90日死亡率は標準体重の患者よりも過体重および肥満の患者で有意に低かった。
・BMIが25kg/m2未満の患者と比較して、BMIが25kg/m2以上の患者では90日後のmRS、EuroQoL Group 5-Dimension(EQ-5D)スコアが良好であった。
・これらの違いは、治療中止患者を除外しても維持された。
・BMIと90日死亡率との間には逆相関関係がみられた。
・BMIと人種/民族との間に有意な交互作用は認められなかった。
肥満度BMIが高いと死亡率の低下、機能的転帰の改善、自己報告による健康状態の改善と関連することが示され、脳内出血患者における「肥満パラドックス」が支持された。
この効果は人種/民族や性別によって影響されなかった、
というおはなし。
感想:
アメリカ人の7割はDevuってことなのか。
BMI25になるためにはあと20kg以上太らねばならなかった!