元
中国における脳卒中発症率は非常に高く、成人の死亡・障害原因の主なものである。
尿失禁は脳卒中の予後不良につながる独立した危険因子である。
しかし、脳卒中患者における尿失禁の発生率やその影響因子に関する研究はそれぞれ異なり、一貫性がないのでメタアナリシスをこころみたそうな。
医学データベースから2023年8月までの脳卒中患者における尿失禁の発生率や影響因子に関する研究を検索し、複数の研究者が厳選した。
次のことがわかった。
・尿失禁患者2887例を含む累積サンプル数7327例、計21件の論文が対象となった。
・メタ解析の結果、脳卒中患者における尿失禁の発症率は38%であり、既婚者、ラクナ梗塞が脳卒中患者における尿失禁の保護因子であった。
・一方、年齢、介助者、低学歴、慢性咳嗽、病変部位(頭頂葉、前頭葉、側頭葉)、脳卒中タイプ(脳出血、くも膜下出血)、 機能障害(失語症、失読症、嚥下障害、眼球運動異常、下肢筋障害)、脳卒中後うつ、高NIHSSスコア、他11項目以上が脳卒中患者の尿失禁の危険因子であった。
脳卒中患者における尿失禁の発生率は38%であった。結婚とラクナ梗塞は尿失禁の防御因子である。年齢、介護者、低学歴、慢性の咳、抑うつ、は尿失禁の危険因子であった、
というおはなし。
感想:
さいきん切迫尿が厳しくて、ときどきチビってしまうことがあったので関心をもった。
骨盤底筋を鍛えるスクワットを心がけるようにしてからパンツを濡らすことがなくなった。