元
最新の国際頭痛分類では、脳梗塞が原因の持続性頭痛の存在が認められているが、この領域の研究は限られているので、
過去の脳梗塞に起因する持続性頭痛の発生率、特徴、リスク因子をくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞で入院し、症状から72時間以内の患者について、
全例に拡散強調MRIを施行し、脳梗塞を確認した。
発症1年後に電話による再インタビューを行った。
半構造化質問票、National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)、6項目のHeadache Impact Testが用いられた。
次のようになった。
・脳卒中発症1年後に行われたインタビューには、119名の参加者が回答した。
・平均年齢は64歳、82/119(68.9%)が女性、NIHSSスコアの中央値は2であった。
・過去の脳梗塞に起因する持続性頭痛の発生率は12/119例(10.1%)であった。
・12人中7人(58.3%)に片頭痛のパターンが最も多くみられ、12人中5人(41.7%)に相当に重篤な影響を与えた。
・ほとんどの患者において、この頭痛は改善し始めたものの持続していた。
・過去の片頭痛および脳卒中急性期の頭痛強度は、脳梗塞に起因する持続性頭痛の発生と関連していた。
過去の脳梗塞に起因する持続性頭痛は、およそ10%にみられる合併症である。しばしば患者の生活に大きな影響を及ぼし、片頭痛様のパターンがもっともおおかった、
というおはなし。
感想:
脳梗塞のあとの頭痛について↓。