首の太さが暴く、脳梗塞死亡リスク！

元

Neck circumference as an additional predictor of cardiovascular disease mortality: A multi-center prospective population-based study in northeastern China

2024　　1月　　中国

頚部周囲径（NC）と頚部対身長比（NHR）が、脳卒中をふくむ心血管疾患（CVD）死亡率と関連するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

18796人が参加した多施設研究が中国東北部で実施された。

NCまたはNHRと、全CVD死亡率、脳卒中死亡率、冠動脈性心疾患（CHD）死亡率との関連を解析した。

次のようになった。

・NCはCVD死亡率と有意に関連しており、肥満に関する他の体格測定値とは独立していた。

・NCが最も高い四分位群に属する人は、CVD総死亡率およびCHD死亡率がそれぞれ1.83倍および2.40倍だった。

・NCの大きさは脳梗塞死亡率の上昇と有意に関連していたが、脳出血死亡率にはそのような関連は認められなかった。

・さらに、CVD総死亡率、脳卒中死亡率、CHD死亡率は、NCが1標準偏差変化するごとに約1.21～1.25倍上昇した。

・同様の所見はNHRでも観察された。

・CVDによる死亡を予測する確立されたモデルに、NCまたはNHRを追加すると、全CVD死亡率の正確性がそれぞれ、12.1％および16.3％改善した。

頚部周囲径と頚部対身長比は、脳卒中など心血管疾患による死亡率の有望な予測因子であり、値が高いほどリスクが高いことを示す、

というおはなし。

感想：

首が太いと脳梗塞で死ぬ理由について医師国家試験にも合格すると評判の人工知能AIの説明↓。

『脂肪の蓄積と代謝異常： 首の周囲が大きいということは、しばしば首周りに脂肪が多く蓄積していることを示します。この脂肪の蓄積は、体全体の代謝異常を示唆する可能性があり、高血圧、糖尿病、高脂血症など、脳卒中のリスク因子と密接に関連しています。

呼吸障害と睡眠時無呼吸症候群： 首周りの脂肪の蓄積は、呼吸の問題や睡眠時無呼吸症候群（OSA）のリスクを高めることが知られています。OSAは、夜間の酸素不足や昼間の睡眠不足によって心血管疾患のリスクを高めることが知られており、脳卒中のリスクも高めると考えられています。

炎症と内皮機能不全： 脂肪組織は、様々な炎症性サイトカインや他の物質を分泌します。これらの物質は血管の内皮機能不全を引き起こし、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。動脈硬化は、脳卒中の重要なリスク因子です。

直接の心血管リスクマーカーとして： 首の周囲の大きさは、体の他の部分と比べて、特に心血管リスクと関連している可能性があります。これは、首周りの脂肪組織が特定の代謝的または生理的プロセスに関与しているためかもしれません。』