元
脳卒中の再発は、初発の脳卒中よりも障害や死亡率が高い。
しかし、脳卒中二次予防薬の服薬順守(アドヒアランス)は最適とはいえないことが報告されている。
そこで、急性脳梗塞後の降圧薬,抗血小板薬,スタチン系薬剤の服薬アドヒアランスを評価し,各薬剤別の非服薬行動に関連する因子をくわしくしらべてみたそうな。
単施設研究での、脳卒中後の外来患者を対象とした大規模研究である。
服薬アドヒアランス行動と薬物知識は直接質問により、薬物に対する認識はBeliefs about Medicines Questionnaireにより決定した。
次のことがわかった。
・調査対象となった193人の患者において、アドヒアランス率は抗高血圧薬(77.9%)、抗血小板薬(80.3%)、スタチン(64.7%)で有意に異なっていた。
・抗高血圧薬の非服薬は、一人暮らし、5種類未満の服用、薬は有害であるという強い信念と関連していた。
・抗血小板薬では、非糖尿病患者および、薬は有害であるという考えが強い患者ほど非服薬である傾向が強かった。
・スタチンを服用していない患者は虚血イベントからの期間が長く、初回が一過性脳虚血発作だった場合がおおかった。
全体として、脳卒中二次予防薬の服薬アドヒアランスは不良であり、中でもスタチンの服薬アドヒアランスは最も不良であった、
というおはなし。
感想:
この種の薬がうたう再発予防効果は、副作用の影響を無視することによってもたらされる。
脳卒中患者は「再発」という死に直結するおおきなリスクにさらされているので、たかが薬の副作用程度には目を瞑るべきである、とする考え方である。
薬の脳卒中予防効果が圧倒的であるなら、未病の人にも勧めているはずである。
そして脳内出血患者の半数以上はサラサラ薬使用者が占める。
また、血圧を下げると再発リスクは減るいっぽう死亡しやすくなる。
薬で再発を防ぐは幻想。
医師に薬を請うのは、「再発を防ぐためなら死んでも構わない」と同意していることに等しい。
さもありなん
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
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