早い性交渉が脳梗塞リスク増？遺伝分析の衝撃

元

Sexual behavior and cardiovascular diseases: univariable and multivariable Mendelian randomization

2023　　12月　　中国

遺伝学的に予測される性行動（初回性交渉年齢（AFS：age at first sex）および性交渉パートナー数（NSP:number of sexual partners））と

脳卒中をふくむ心血管疾患（CVD）との関係を評価するためにメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

UK BiobankとFinnGen Studyから公開されているデータセットを用いてメンデルランダム化（MR）を行い、

性行動と12種類のCVD（脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、狭心症、心房細動、冠動脈疾患、…）に関するゲノムワイドな関連結果を解析した。

次のことがわかった。

・CVDに対してAFS（初交年齢）とNSP（人数）のトータルが影響することがわかった。

・NSPよりもむしろ早期のAFSがCVD（脳梗塞、狭心症、心房細動粗動、冠動脈硬化、下肢深部静脈血栓症、心不全、高血圧、心筋梗塞）と有意に関連した。

・脳内出血、くも膜下出血との関連は有意ではなかった。

・性別で解析したところ、男性よりも女性において、CVDに対するAFSとの因果関係が強いことが示された。

・不眠症、10分以上の激しい身体活動の日数、テレビ視聴時間を考慮にいれてもこれらの関連は維持された。

・上記3つのライフスタイル因子が、AFSと狭心症、高血圧、心不全を媒介する因子として示された。

初回性交渉年齢が早いと脳梗塞などの心血管疾患リスクを増加させるという証拠が得られた。この因果関係は、男性よりも女性の方が強かった。また、遺伝的に予測される性交渉パートナー数は心血管疾患と関連しなかった、

というおはなし。

感想：

医師国家試験にらくらく通ると評判の人工知能AIに注意された。

私『早熟なビッチは脳梗塞になりやすい、ということですね。』

AI『いいえ、そのような表現は適切ではありません。研究は、初めての性行為の年齢（AFS）が心血管疾患（CVD）のリスクに影響を与える可能性があることを示唆していますが、これは個々の行動やキャラクターに関するラベリングとは異なります。研究はAFSと特定のCVD（例えば脳梗塞、心筋梗塞など）との統計的関連性を探求していますが、個人を特定のカテゴリーに分類するものではありません。科学的研究結果の解釈は、データに基づいて客観的で慎重であるべきです。』

私『でも、性交年齢が早いと脳梗塞になりやすいのですよね。』

AI『はい、研究によれば、初めての性行為の年齢が早いこと（AFS）が心血管疾患（CVD）のリスクと関連している可能性が示唆されています。ただし、これは統計的な関連性を示すものであり、他の多くの要因も考慮する必要があります。また、この関連性は脳梗塞を含む一部の心血管疾患に限定され、全てのCVDに当てはまるわけではありません。このような研究結果の解釈には慎重さが求められます。』

私『ビッチ、という表現がよくないのですか』

AI『はい、「ビッチ」という表現は、否定的で侮辱的な言葉であり、科学的な議論や健康に関する情報を共有する際には適切ではありません。性的行動を説明する際には、中立的で尊重を持った言葉遣いを使うことが重要です。科学的な研究結果を正確に伝え、理解するためには、偏見や誤解を避け、客観的かつ敬意を持った表現を用いるべきです。』