元
若年成人の脳梗塞患者における急性期治療や二次予防法の実施と転帰に関する情報は限られている。
そこで、これらの治療法の「進歩」がこの集団における転帰を改善したかどうかをくわしくしらべてみたそうな。
韓国の多施設脳卒中登録を用いて、2008年から2019年の間に入院した急性脳梗塞の若年成人(18~50歳)を同定した。
観察期間を2008年から2010年、2011年から2013年、2014年から2016年、2017年から2019年の4つのエポックに分け、患者特性、治療、転帰の経年的傾向を分析した。
次のことがわかった。
・対象患者7050人(平均年齢43.1歳)が登録された。
・平均年齢は43.6歳から42.9歳に減少した。喫煙は減少し、肥満は増加した。
・血栓溶解療法と血栓除去術の実施率は、経年的に増加した。
・病院到着から血栓溶解療法までの(Door-to-needle)時間は改善したが、発症から病院までの(onset-to-door)時間と病院到着から血栓除去術までの(Door-to-puncture)時間は変わらなかった。
・軽症脳梗塞に対する2剤併用抗血小板薬、心房細動に対する直接経口抗凝固薬(DOAC)、アテローム性動脈硬化症に対するスタチンなどの二次予防薬の使用は増加した。
・1年死亡率、3ヵ月後の障害度modified Rankin Scaleスコア0~1、0~2の転帰良好者割合は横ばいであった。
脳梗塞治療の進歩は、過去10年間における若年成人患者の転帰改善につながっていなかった、
というおはなし。
感想:
本文に添付されているイメージアブストラクトのグラフ群がとても参考になった。
ちからをいれてきた治療施策の「すべて」で裏目に出ている。
たとえば、DOACが2011から急増しているのに、心塞栓性脳梗塞の再発率が3倍以上跳ね上がっている。
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
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