元
抗てんかん薬を用いた脳卒中後の急性症候性けいれん発作(ASS)の一次予防と治療に関するエビデンスを評価するべくレビューをこころみたそうな。
抗てんかん薬を用いた脳卒中後のASSの一次予防と治療に関するランダム化比較試験(RCT)を組み入れた。
組み入れられた研究のバイアスリスクは、Cochrane Handbook for Systematic Reviews of Interventionsの推奨に従って評価された。
つぎのようになった。
・脳出血によるASSの一次予防としてバルプロ酸またはレベチラセタムを評価した2件のランダム化比較試験(合計114人)が組み入れられた。
・1つのRCTでは、脳卒中後のASSはバルプロ酸投与群では1/36例(2.7%)、プラセボ投与群では4/36例(7%)に発生した(p = 0.4)。
・もう1つのRCTでは、ASSは脳波所見のみで、レベチラセタム投与群では3/19例(16%)、プラセボ投与群では10/23例(43%)にみられた(p = 0.043)。
・脳卒中後ASSの治療、または脳卒中後ASSの治療のために投与された抗てんかん薬の中止に関するRCTはみられなかった。
脳卒中が原因のてんかん発作の一次予防を支持するエビデンスはまばらで質も非常に低く、ルーチンに推奨するには不十分である。どの抗てんかん薬をどのくらいの期間投与するかは、ランダム化比較試験による確かなエビデンスに基づいていなかった、
というおはなし。
感想:
抗てんかん薬を処方されたら注意が必要↓ってこと。