元2023 11月 デンマーク
もやもや病は進行性の疾患であり、脳卒中再発を繰り返すリスクがあると考えられている。
しかし、そのリスクの程度を定量化する長期観察データは不足しているので、リスク因子をくわしくしらべてみたそうな。
1994年から2017年の間にデンマークの6つの異なる病院の13の臨床部門でもやもや病と診断された全患者の記録を、2021年までレトロスペクティブに検討した。
次のことがわかった。
・50人の患者（女性33人、男性17人）が対象となった。・患者の追跡期間は中央値で9.4年、24人の患者では10年以上であった。・10人の患者に11件の新たな脳卒中（脳梗塞6件、脳出血5件）が発生した。・脳卒中の発生は診断後中央値で7年、最長で25年後であった。・全体の5年脳卒中リスクは10％であった。・バイパス術を受けた患者では、保存的治療を受けた患者よりも有意に脳卒中が少なかった。・脳卒中は1例を除いてすべて女性に発生し、この差は統計学的に有意であった。
もやもや病患者の脳卒中リスクは女性であきらかに高かった。バイパス手術を受けた患者では保存的治療の患者よりも脳卒中リスクは低かった、
というおはなし。
感想：
女性におおいとしらなかった。
医師国家試験にするりと通ると話題の人工知能AIにきいてみた。
私『もやもや病の脳卒中が女性におおいとありますが、なぜですか？』
AI『もやもや病における脳卒中の女性発症率が高い理由は、以下のような要因による可能性があります：1.ホルモン的要因: 女性のホルモン、特にエストロゲンは血管の健康と機能に重要な役割を果たします。エストロゲンの変動は脳卒中のリスクに影響を与える可能性があり、妊娠中の女性は特に脳卒中のリスクが高まることが示唆されています。[link]2.遺伝的要因: もやもや病は遺伝的要因によって影響を受ける可能性があります。特に、RNF213遺伝子の変異は東アジア人口でのもやもや病と強く関連していることが示されています。[link]3.性差に関する臨床的観察: もやもや病は女性により頻繁に発生し、女性の前処置症状と血管再建手術後の治療成果において性差が認められることがあります。[link]これらの要因は、もやもや病における女性の脳卒中リスクが高い理由の一部を説明するかもしれませんが、その具体的なメカニズムはまだ完全には解明されていません。』
