元2023 11月 中国
週末に平日の不足した睡眠を補う「週末キャッチアップ睡眠」は、肥満や高血圧、インスリン感受性に影響することが報告されている。
そこで、週末キャッチアップ睡眠と脳卒中など心血管疾患との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2017-2018 アメリカ国民健康栄養調査（NHANES）の20歳以上の参加者3400人を対象とした。
週末キャッチアップ睡眠は、週末の睡眠時間が平日より1時間以上長いことと定義した。
次のことがわかった。
・心血管疾患のある参加者は、心血管疾患のない参加者よりも週末キャッチアップ睡眠が短かった。・週末キャッチアップ睡眠がある参加者は、週末の睡眠時間に有意な変化がない参加者よりも心血管疾患の有病率が低かった。・週末キャッチアップ睡眠は狭心症、脳卒中、冠動脈性心疾患の有病率と有意に関連していた。・週末キャッチアップ睡眠は、平日の睡眠時間が6時間未満の場合、心血管疾患有病率の低下と関連していた。・平日の睡眠時間が6時間未満の参加者を層別化した解析では、週末キャッチアップ睡眠が2時間以上は心血管疾患の有病率の低下と関連していた。
平日の睡眠時間が6時間未満の場合、週末キャッチアップ睡眠が2時間以上あることが脳卒中など心血管疾患有病率の低下と強く関連していた、
というおはなし。
感想：
平日5日間の睡眠不足を週末の2時間で補えるなら、平日に2時間/5=24分間の昼寝の追加でもいいのかな？