元
外傷なしにおきる自然発症タイプの脳内出血(SICH)は脳卒中全体の約10〜15%を占める。
SICHは一般に高齢者の疾患であるが、世界的にみて若年者のSICH発症率は増加傾向にあり、特にインドやアジア大陸ではその傾向が顕著である。
そこで、若年者のSICHリスク因子をくわしくしらべてみたそうな。
SICHを呈した50歳未満の患者を対象に6年間の患者記録を解析した。
腫瘍、外傷、血管奇形、凝固障害による出血など、同定可能な原因による二次的出血を有する患者は研究から除外した。
次のことがわかった。
・若年者のSICHは、調査期間中に入院した全脳内出血(ICH)患者の28.4%を占めた(344/1210例)。
・78.5%が男性、平均年齢は42.9歳で,入院時のグラスゴー昏睡スコア(GCS)の中央値は11で、なんらかの意識障害のある状態であった。
・高血圧の既往歴は51.2%(176例)に認められ、左室肥大は237例(68.9%)に認められた。
・90日後、200例(58.1%)が転帰良好、144例(41.9%)が転帰不良であり、全死亡率は75例(21.8%)であった。
・転帰不良の独立した予測因子は、GCS不良、血腫体積大、血清クレアチニン高値(腎不全)であった。
自然発症タイプの脳内出血患者の30%近くを若年者が占めていた。転帰不良と死亡率は高く、高血圧が唯一最も重要な修正可能な危険因子であった、
というおはなし。
感想:
44のとき脳が血を吹いた。
当時の様子をAIに画像で再現してもらった↑。
だいたいあってる。