元
脳卒中生存者は運動不足であることが多い。
しかし、脳卒中生存者の身体活動レベルに対する積極的理学療法の有効性に関するエビデンスは乏しいので、これまでの研究のシステマチックレビューおよびメタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・積極的(アクティブ)理学療法、すなわち受動的(パッシブ)でない自発的な努力を必要とする運動による心肺機能および骨格筋への介入について、
・客観的および主観的身体活動レベルを評価したランダム化比較試験を対象とした。
・5590件の文献のうち、適格なものは非常に限られており、25件のランダム化比較試験のうち21件で1834人のデータが入手できた。
・メタアナリシスの結果、客観的または主観的なツールを用いて測定された積極的理学療法を支持する有意な効果サイズは小さく、
・客観的ツールを用いた場合は中程度の効果であった。
・試験結果の分散(効果低下)の35%は主観的測定ツールによって、23%は年齢が高いことよって説明された。
・積極的理学療法の頻度や時間、障害の重症度などの変数のうち、期待される効果と関連するものはなかった。
積極的な理学療法は、脳卒中生存者の客観的身体活動量を増加させるようではある。しかしエビデンスの確実性は非常に低く、その介入量と効果はまったく関連していなかった、
というおはなし。
感想:
流行り病の予防注射にくらべたら桁違いに害が少ないから、効果があるとかないとかもうどうでもいいとおもう。