元
頭蓋内アテローム動脈硬化性狭窄症(ICAS:Intracranial atherosclerotic stenosis)は、最善の内科的治療(MM:medical management)を施しても脳卒中再発のリスクが高いと考えられている。
そこで、頭蓋内ステント留置+MMと、MM単独とを比較したランダム化比較試験のメタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・2023年5月までの研究を厳選し、患者919人を含む3件の多施設ランダム化比較試験、が対象となった。
・MM単独治療と比較して、頭蓋内ステント留置は脳卒中または死亡のリスクを統計学的有意に増加させた(リスク比RR = 2.93倍)。
・1〜3年の最終フォローアップでは、有益性の欠如および有害事象の可能性が持続し、
・また、MM単独群で対象とする動脈域に脳卒中が発生した率は予想より低く、MM単独群450例中47例(10.4%)にしか起きなかった。
頭蓋内アテローム動脈硬化による狭窄症では、ステント留置は危険すぎて推奨できない。内科的治療のみで管理した場合でも脳卒中の再発率は思っていたほど高くない、
というおはなし。
感想:
私「これほどの結果が示されてなお血管内治療を勧める医師はアタマがおかしいのではありませんか?」
AI「いいえ、必ずしもそうとは言えません。研究結果は一般的なガイドラインを提供するものであり、個々の患者の状況や他の医学的要因も考慮に入れるべきです。ただし、医師は最新のエビデンスに基づいて治療を勧める責任があります。疑問があれば、その理由や根拠を医師に問いただすことが重要です。」