元
階段昇降の頻度とアテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)との関連はよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
UK Biobankの成人参加者458860人のデータを用いた。
階段昇降、社会人口統計学的因子、ライフスタイル因子に関する情報をベースライン時とベースライン時から5年後の再調査時に収集した。
次のようになった。
・中央値12.5年の追跡期間中に、ASCVD 39043例、冠動脈疾患 30718例、脳梗塞 10521例が記録された。
・基準群(階段昇降回数0回/日)と比較すると、階段昇降回数1~5回/日、6~10回/日、11~15回/日、16~20回/日、21回/日以上で、ASCVDリスクはそれぞれ0.97、0.84、0.78、0.77、0.81であった。
・冠動脈疾患と脳梗塞についても同様の結果が得られた。
・ASCVDの家族歴に基づく疾患感受性を考慮に入れると、その関連は減弱した。
・さらに、2回の調査時にいずれも階段昇降をしなかった(1日5回未満)人と比較すると、ベースライン時に階段昇降を行い、5年後再調査時に階段昇降を中止していた人は、ASCVDのリスクが32%高かった。
毎日階段を5階ぶん(約50段相当)以上のぼることは、アテローム動脈硬化性の冠動脈疾患や脳梗塞のリスク低下と関連していた。階段昇降の習慣をやめてしまった参加者は、それら心血管疾患のリスクが上昇した、
というおはなし。
感想:
脳卒中まえからエレベータの狭い空間が大嫌いで、5階くらいならかならず非常階段を使っていた。
脳内出血予防にはならなかった。