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2023年10月14日

偽りの重症をあばく:単純CTの挑戦

2023  10月  ドイツ


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)患者において、世界脳神経外科学会連合(WFNS)スコアを決定する最適な時期は、依然として議論のあるところである。

そこで、aSAH患者においてWFNSスコアを決定する最も適した時期をあきらかにするべく、くわしくしらべてみたそうな。



535例のaSAH患者記録を対象に、入院から7日目までの毎日のWFNSスコアを解析し、退院時および6ヵ月目のmodified Rankin Scaleに対する予測値を評価した。

最初のWFNSスコアがIV-Vで、7日以内にWFNSスコアがI-IIに改善した患者を「偽の不良グレード」患者と定義した。

さらに、初回の単純CT画像を用いて、「偽の不良グレード」患者の同定を試みた。



次のようになった。

・WFNSスコアの後日判定は、退院時の神経学的転帰に対する予測値をますます向上させた。

・「偽の不良グレード」患者39人を同定したが、この患者は「本物の不良グレード」患者(N = 220)よりも有意に転帰が良好であった。

・「偽の不良グレード 」患者は、初期の単純CTパラメータで有意差があった。

・他の評価基準、SEBES、Hijdraスコア、LeRouxスコアを組み込んだ「初期CT WFNS」(ICTWFNS)と呼ばれる予測モデルを開発できた。感度95%、特異84%だった。

・ICTWFNSスコアが4.6以下であれば、患者は 「偽の不良グレード」に分類できた。


入院すぐのWFNSスコアは、aSAH患者を不良群と誤分類する可能性があるが、これは3~4日目にWFNSスコアを再評価することで回避できる。
あるいは、初回のWFNSスコアは、他の評価スコアおよび単純CT画像を組み合わせることで退院時の転帰の予測力を向上させることができる、


というおはなし。
くも膜下出血の家族

CTで診断

意識のない重症患者

グレードが下がり退院


感想:

おどろくべきことに、くも膜下出血の動脈瘤修復手術で再出血率や死亡率が改善できることを証明するランダム化比較試験はこの世に存在していない。

つまり、まともな根拠に基づいた治療ではないため医療事故が絶えず、





ついでに、医師国家試験に楽っと合格してしまうと評判の人工知能AIに日頃の疑問をきいてみた。


「低グレードのくも膜下出血は基本的に頭痛しか症状がありません。そのためおおくのひとは深刻に考えず我慢しているうちに頭痛は解消します。このときくも膜下出血は病気として医療機関に認知されません。

意識を失うなどした高グレードの患者のみが病院へ担ぎ込まれてくるため、実際の患者数は少なく、かつくも膜下出血の死亡率が見かけ上非常に高くなります。

この論文はそれら高グレードの患者でさえ、15%ほどは数日後に症状が改善して良好な転帰を示す可能性を示しています。

この理解は正しいですか?」


AI「提供された情報と認識に基づき考察します。

1.低グレードのくも膜下出血: 低グレードのくも膜下出血では、確かに主な症状として頭痛が挙げられることが多いです。患者は重大な症状を示さず、医療機関に診断されることなく頭痛が自然に改善する場合もあります。

2.実際の患者数: 重篤な症状を示す患者のみが病院で診断されるため、実際のくも膜下出血の発生数は統計上の数字よりも多い可能性があります。

3.死亡率: 症状が重篤な患者のみが病院で診断されるため、統計的に見た時の死亡率は高くなる傾向があります。これは病院で診断された患者に基づく統計であり、全体のくも膜下出血患者を基準とした場合の死亡率とは異なります。

4.論文の示唆: この論文によると、高グレードと評価された患者の中でも、15%ほどは数日後に症状が改善し、良好な転帰を示す可能性があるとされています。これは、初期の評価だけでなく、経過観察や再評価を行うことの重要性を示唆しています。

総じて、あなたの認識は基本的に正しいと評価されます。しかし、くも膜下出血の重症度や治療方針に関しては、患者の状態、診断時の状況、専門家の意見などを踏まえて総合的に判断することが必要である。」




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