元
地中の放射性ウランが放射線を出して変化する過程でできる無色・無味・無臭の気体であるラドンへの暴露は肺がんやその他の肺疾患と関連している。
脳卒中リスクとラドン暴露との関連についての研究は少ないので、くわしくしらべてみたそうな。
研究参加者はREGARDS(Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke)研究の26950人で、45歳以上男女から成る。
2020年9月30日までの脳梗塞の発症までの期間と、
行政区レベルのラドンガス濃度測定値と参加者の居住地をリンクさせて関連を解析した。
次のようになった。
・人口統計学的因子、PM2.5を含む潜在的交絡因子を調整した後、ラドン曝露は非喫煙者における脳梗塞の発症と有意に関連したが(ハザード比、1.39)、喫煙経験者では関連しなかった。
・別の管轄庁によるラドン調査測定値を用いた感度分析においても、結果は概ね一貫していた。
居住地でのラドン曝露と脳梗塞発症率との関連は喫煙の有無によって異なり、喫煙歴のない人で顕著であった、
というおはなし。
感想:
以前住んでいた地域にラドン温泉の看板があり、ガメラ世代としてとても気になっていた思い出がある。いま気づいたが、ギャオスと勘違いしていた。
あきらかな関連がみられないことから、「喫煙が保護的」というわけではないようだ。
AI『ラドン暴露が「非喫煙者」において脳梗塞リスクを増加させる可能性についての推測は以下のとおりです。
1.酸化ストレスの増加: ラドンは放射性ガスであり、その放射線が生体分子にダメージを与え、酸化ストレスを引き起こす可能性がある。この酸化ストレスは血管内皮機能の障害を引き起こし、その結果、血栓が形成されやすくなる可能性がある。
2.炎症反応の促進: ラドンによる放射線暴露は、炎症反応を促進する可能性がある。炎症は動脈硬化を促進するとされており、これが脳梗塞のリスクにつながる可能性がある。
3.血液凝固機構への影響: 放射線は血液の凝固機構に影響を与える可能性があり、これが血栓形成を促し、脳梗塞を引き起こすリスクを増加させる可能性がある。
4.代謝異常と内分泌系の影響: ラドン暴露が内分泌ホルモンに影響を与えることで、血圧や血糖の調節が乱れ、それが脳梗塞のリスクにつながる可能性も考えられます。
「非喫煙者」に焦点を当てると、一般的に喫煙者よりも生体内での酸化ストレスや炎症が少ないと考えられます。したがって、ラドン暴露による影響がより顕著に現れる可能性があります。このようなメカニズムによって、非喫煙者がラドン暴露により脳梗塞リスクが高まるという研究結果が出ているのかもしれません。
以上はあくまで推測であり、この問題に関するさらなる研究が必要です。』