元
脳卒中リハビリテーションにおいて、外骨格ロボットの電気機械的支援による歩行訓練は、再現性のある対称的なおおくの課題反復数を可能にする手段として導入されている。
しかし、「歩行の質」への影響を評価した研究はほとんどないのでランダム化比較試験でしらべてみたそうな。
脳卒中後亜急性期の参加初期に自立歩行のかなわなかった患者17名を2群に無作為に割り付けた。1群(n=7)は従来型訓練のみを行う群(CONV群)、もう1群(n=10)は従来型訓練に電気機械的支援(ロボットスーツHALを使用)を追加する群であった。
ただしHALは片脚のみで、使用時には体重支持装置を併用した。
4週間の介入期間終了後、全患者に3D歩行分析と臨床評価を行った。
次のようになった。
・CONV群、HAL群ともに同様の歩行パターンを示し、運動学的指標、運動パラメータ、その他の時空間的指標に群間で有意差は認められなかった。
・麻痺肢のGait Profile Scoreの中央値に群間で有意差は認められなかった。
・電気機械的支援による歩行訓練は、従来の訓練のみと比較して、歩行機能における付加的な有益性は認められなかった。
中等度から重度の歩行障害を有する脳卒中後の患者において、ロボットスーツHALを追加したリハビリテーションには歩行機能のいかなる点においても有効性を確認できなかった、
というおはなし。
感想:
脳卒中患者が歩けないのはバランスの問題なのに、パワーアシストしか能のないロボットスーツが役に立つはずがないのはあきらか。実験しなくてもわかる。
しかも体重支持をしたうえにロボットスーツを付ける理由がまったく理解できない↓。
私「体重支持をするなら、そもそもロボットスーツを取り付ける必要がないと考えます。滑稽だと思いませんか?」
AI「論文の内容に基づき、エクソスケルトン(HAL群で使用された体重支持装置を含む)を用いる目的と、それがもたらす効果には確かに議論の余地があります。
1.体重支持装置の目的: 通常、体重支持装置は歩行訓練を容易にするために用いられます。これは特に、筋力が低下しているか、バランスが不安定な患者にとって有用です。
2.エクソスケルトン(HAL)の目的: エクソスケルトンは、筋力を補助し、歩行パターンを正確に再現するために使用されます。疲労を軽減し、長時間の訓練を可能にすることもあります。
3.結果の解釈: 論文によれば、エクソスケルトンを使用した場合と使用しない場合で有意な違いが見られなかったとのことです。これは、エクソスケルトンの有用性に疑問を投げかけるものであり、その使用目的や適応症について再考が必要かもしれません。
4.滑稽かどうか: 一見、体重支持装置とエクソスケルトンを同時に用いるのは冗 redundantis 様に見えるかもしれません。しかし、これらは異なる機能と目的を持っていますので、一概に滑稽だとは言えません。問題は、具体的な患者集団においてどれだけ効果があるか、という点です。
この研究結果が示唆するのは、単純にテクノロジーを追加するだけでなく、その有用性と効果をしっかりと評価する必要がある、ということでしょう。これは特に、リソース(時間、費用、専門家の手間など)が限られている医療現場において重要な問題です。」