元
アパシー(無気力)は脳卒中患者に頻繁にみられる精神神経症状であり、意欲や興味 関心の欠如、目標指向行動の低下を特徴とする。
しかし脳卒中後アパシーは臨床で軽視されがちであり、その有病率も研究により相異なる結果となっているので、
1990年から2022年までの研究でメタアナリシスをこころみたそうな。
データベースから1990年1月1日から2022年10月29日までに発表された関連論文を同定した。
文献の質はNational Institutes of Health Study Quality Assessment Toolを用いて評価した。
次のようになった。
・5168人の脳卒中患者を含む39の観察研究が対象となった。
・脳卒中患者におけるアパシーのプール有病率は33.0%であった。
・サブグループ解析によると、日本 36.6%、中国 33.7%、トルコ 63.5% であり、他の国(30.2%)に比べ、脳卒中患者のアパシー有病率があきらかに高かった。
・アパシー有病率は、脳梗塞 36.1% で、 脳出血 14.4% より高かった。
・文献の質の高さはアパシー有病率の低さと有意に関連していたが、脳卒中の重症度、平均年齢、女性の割合はアパシー有病率と有意な関連は認められなかった。
脳卒中患者におけるアパシーの有病率は、 33.0%であった。この有病率は、国、脳卒中の種類、文献の質と有意な関連があった、
というおはなし。
感想:
3人に1人がアパシーになるってこと。
無気力きわまって勤め先辞めちゃったほど。