元
脳神経外科医は時折、ウォークイン(walk-in )SAHと呼ばれる自ら歩いて入院してくるくも膜下出血(SAH)症例に遭遇する。
しかし、その臨床的特徴は十分に理解されていない。
そこで、ウォークインSAH患者のいくつかの特徴を調査し、救急車で来院した軽症SAH患者の特徴と比較してみたそうな。
2011年1月から2018年1月の間に、世界脳神経外科学会(WFNS)グレードIおよびIIの動脈瘤性SAHのすべての患者を対象とした。
ウォークイン群と救急車群に二分し、特徴を比較した。
次のことがわかった。
・WFNSグレードIおよびIIのSAH患者171例のうち、68例(39.8%)がウォークインSAHに分類された。
・ウォークインSAH患者の平均診断時間は救急車で来院した患者より有意に長かった。
・さらに、ウォークインSAHでは高血圧や早期脳浮腫の可能性が有意に低いことが示された。
・また、重度の血管攣縮はウォークインSAHにおける好ましくない転帰の有意な予測因子であった。
自ら歩いて入院してきたくも膜下出血患者は、軽症患者の中でもさらに良好な転帰と関連する特徴を示していた、
というおはなし。
感想:
WFNSグレードⅠ~Ⅱの患者の4割がウォークイン入院したってこと。
このグレードの症状は頭痛だけしかない。
出血は数時間で自然にとまるから、頭痛のピークもすぐに過ぎる。
痛み止めの薬でももらって早く帰ろう、と思っていたにちがいない。
なのに、病院に行ったばかりに動脈瘤を見つけられ緊急入院そして手術される。
これはほんとうにひどい。
なぜなら、
くも膜下出血の動脈瘤治療効果を証明できるランダム化比較試験はいまだ世に存在しないから。
まともな根拠に基づいた治療ではないため医療事故が絶えず、
頭が痛いくらいでうっかり病院にゆくと、いきなり鎮静薬を打たれて意識不明にされる。そして本人の意思とは無関係に動脈瘤手術をされてしまう。
必見↓
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あらすじ)著者が頭痛で病院を訪れると、検査を受けた途端になぜか意識が無くなった。手術などしてほしくなかったにもかかわらず、目が覚めると「希望してもいない」コイルがアタマに詰められていた。後日コイルトラブルで言葉が出なくなり、現在は再手術を勧められているという衝撃のノンフィクション。
日本中の医師がそろってこんな真似をするわけがないと、5年くらいまえまではおもっていた。
いまは、さもありなんって感じ。
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
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