元
脳卒中など心血管疾患の既往者における「身体活動」と、心血管疾患に関係した死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
1997年から2018年までの米国国民健康調査(National Health Interview Survey)の全参加者のうち、心血管疾患を有する87959人と、有しない527185人を対象とした。
余暇の身体活動は自己申告制とし、頻度と継続時間から1週間当たりの身体活動時間を算出し、
(1)なし:0分、
(2)不十分:1~149.9分、
(3)推奨:150~300分、
(4)追加:300分/以上、に分類した。
次のことがわかった。
・平均8.5年のフォロー期間中に、心血管疾患患者12893人、冠動脈疾患患者9943人、脳卒中患者843人が、それぞれ心血管疾患、冠動脈疾患、脳血管疾患で死亡した。
・身体活動時間が、不十分、推奨、追加、では、身体活動時間なしと比較して、冠動脈疾患既往者ではそれぞれ25.9%、37.1%、42.0%の心臓疾患死亡リスク低下と関連していた。
・脳卒中既往者では、身体活動が、「推奨」と「追加」のばあい、それぞれ脳血管死亡の30.7%と59.3%のリスク低下と関連していた。
・心血管疾患死亡率に対する余暇身体活動の予防効果は、心血管疾患の既往のない人よりも心血管疾患の既往のある人の方が大きかった。
・この逆相関は原因特異的であり、たとえば脳卒中既往者は余暇身体活動により脳血管疾患死亡リスクが顕著に低下した。
仕事以外での身体活動時間は、脳卒中既往者が脳血管疾患で死亡するリスクの低下と強い相関を示した、
というおはなし。
感想:
脳卒中は運動不足病の側面が強い。
だからすでに脳卒中やったようなひとは、すこし運動するだけで効果がでるってこと。