元
脳卒中治療に検討されている幹細胞にはいくつかの種類があるが、
どれが最適であるかは未だ不明である。
そこで、脳梗塞患者に対する骨髄由来幹細胞治療の効果を、入手可能なすべてのエビデンスを統合したネットワークメタアナリシスによりくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中患者における骨髄由来幹細胞治療と従来治療との臨床転帰を比較したランダム化比較試験をデータベースから同定した。
SUCRA(Surface under the cumulative ranking)を用いて、各治療法の効果をランク付けした。
次のようになった。
・全体として、576例の患者を対象とした11の試験が解析の対象となった。
・間葉系幹細胞(MSC)、単核球幹細胞(MNC)、多能性成体前駆細胞(MAPC)を含む3つの異なる治療法が評価された。
・解析の結果、幹細胞治療は全死亡率を有意に減少させることが示された。
・MSCは死亡率の減少と障害度modified Rankin Scaleスコアの改善において第一位であり、それぞれSUCRA値は80%、98%であった。
・静脈内への移植が全死因死亡率の低下において従来治療より優れていた。
幹細胞移植は脳梗塞患者の死亡リスクを減少させ、機能的転帰を改善した。より決定的なエビデンスを得るためには、さらなる大規模試験が必要である、
というおはなし。
感想:
ときどき相談されるので、「効果ないしがんやあらたな脳梗塞のもとになるからやめたほうがいい」と言い続けてきた。
この認識が↓適切と思っていたけど、いつの間にかポジティブな論調になってたんだな。
私「ネット検索で「脳卒中 再生医療」で検索するとクリニックが提供するサービスばかりがでてきて、大学病院では治験以外に日常的に実践している例がほとんど表示されません。なぜですか?」
AI「インターネット上での情報は、さまざまな要素によって影響を受けます。ここで考慮すべきいくつかのポイントを挙げます。
商業的なインセンティブ: クリニックや民間の医療機関は、患者を集めるためにアクティブにマーケティング活動を行います。これに対し、大学病院や研究機関はそのような営利追求のプレッシャーが比較的少ないため、ウェブサイトでの積極的な情報発信が少ない場合があります。
検索エンジンのアルゴリズム: 一般的に、検索エンジンは商業的なウェブサイトやよくアクセスされるページを優先して表示する傾向があります。これが、クリニックのサービスが目立つ一因となっています。
治験の進行状況: 大学病院で行われている再生医療に関する研究は、多くの場合、治験段階にあります。治験の結果が確認されていない治療法は、一般に公に実施することは控えられます。
倫理的配慮: 未確認の治療法を広告することは、患者に対して誤った期待を持たせる可能性があり、倫理的に問題があるとされています。大学病院や研究機関はこのような倫理的配慮から、積極的な広告や宣伝を控えることが多いです。
情報の専門性: 再生医療のような高度な医学的手法は、一般の人々には難解である可能性があります。大学病院などでは、そのような情報を一般に公開するよりも、学術論文や専門の会議でその成果を発表する方が一般的です。」