元
赤肉(red meat:牛豚羊などの家畜肉、鶏魚を除く)の摂取と、脳卒中を含む心血管疾患との関連は、欧米の集団ではよく研究されているが、中国の高齢者ではほとんどわかっていない。
そこで、中国カドーリバイオバンク の65歳以上の成人を対象として、
赤肉の摂取量と心血管疾患、脳梗塞、心血管疾患死亡率、全死因死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
次のようになった。
・合計59980人の参加者の記録が解析され、その頻度は14715人(24.53%)が毎日赤肉を食べ、9843人(16.41%)が週に4~6日、23472人(39.13%)が週に1~3日、11,950人(19.92%)が週に1日未満であった。
・赤肉摂取量が1日あたり50g多いことは、高所得者(≧10,000人民元)および都市居住者において、心血管疾患リスクの増加と有意に関連していた。
・さらに、赤肉摂取量が1日あたり50g多いと、都市住民では脳梗塞リスクの増加と有意に関連したが、農村住民ではリスクは減少した。
・赤肉摂取量が多いことは、最貧困層および農村住民における心血管疾患死亡率と全死因死亡率の低下と関連した。
中国の高齢者では、赤肉摂取量が多いほど、都市部および高所得者の心血管疾患が増加したが、貧困者ではそうはならなかった。
農村部および低所得者では、赤肉摂取量が多いほど死亡をふせぐ効果があるようである。
社会経済的地位は、赤肉摂取量と心血管疾患との関連に影響する重要な因子である、
というおはなし。
感想:
肉をまったくたべない生活が10年以上続いたあげくの脳内出血だったからこの結論には納得する。