元
脳梗塞はアメリカでの全脳卒中の87%を占める。
脳梗塞後の再入院はコストがかかり、患者の転帰を悪化させる。
そこで、アメリカの大規模な管理データベースを用いて、脳梗塞後の再入院率、再入院時の診断、再入院に関連するリスク因子をくわしくしらべてみたそうな。
次のようになった。
・2019 Nationwide Readmissions Databaseを用いて、脳梗塞を主診断として退院した成人を対象とした。
・2019年には、脳梗塞患者285451人のうち273811人が生きて退院できた。
・このうち60831人(22.2%)が2019年内に再入院した。
・このときの再入院率は初回退院後30日以内で9.7%、1年間で30.5%であった。
・再入院の原因として最も多かったのは脳梗塞(再発)および脳梗塞の後遺症で、30日以内の再入院の25.4%、30~364日の間の再入院の15.0%を占め、
・再入院のリスクが高い患者は年齢が高く、初回入院期間が長かった。
・また、血管危険因子(高血圧、糖尿病、心房細動)、うつ病、てんかん、薬物乱用などの合併症を有していることが多かった。
・再入院の増加と関連する社会的因子は、都市部(農村部でない)に住んでいること、所得の低い地域に住んでいること、メディケア保険に加入していることであった。
脳梗塞後の予定外の再入院はおおく、再入院の最も一般的な理由は脳梗塞の再発と脳梗塞の後遺症であり、敗血症と急性腎不全がそれに続いた、
というおはなし。
感想:
最初の入院でチヤホヤされた経験が忘れられず、再入院の機会を心待ちにしている者もすくなくない。
ネットフォーラムをみていてそう感じた。