元
抗血小板療法は脳梗塞やTIAの再発予防の要とされている。
アメリカでは、脳梗塞全体のうち23%が再発であり、その1/3~1/2は抗血小板療法中に発症すると考えられている。
さらに、心房細動患者における脳梗塞の3分の1は抗凝固療法中に発症している。
そこで、抗血小板療法を受けていたにもかかわらず再発する「ブレイクスルー脳梗塞」の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
2014年1月~2022年7月のスイス脳卒中登録データベースから脳梗塞の確認された患者を抽出した。
抗血小板療法の有無と、脳梗塞の種類を評価し、3か月後の転帰不良および再発との関連を解析した。
次のようになった。
・53352例のうち、抗血栓療法歴のない患者は27484例(51.5%)、抗血小板療法歴のある患者は17760例(33.3%)、抗凝固療法歴のある患者は7039例(13.2%)、抗血小板療法+抗凝固療法歴のある患者は1069例(2.0%)であった。
・脳梗塞/TIAの既往のある患者(11,948例;22.4%)では、2401例(20.1%)が抗血栓療法歴なし、6594例(55.2%)が抗血小板療法、2489例(20.8%)が抗凝固療法、464例(3.9%)が抗血小板療法+抗凝固療法であった。
・抗血小板療法にもかかわらず脳梗塞を発症した患者のうち、病因は大動脈アテローム性動脈硬化症19.8%、心臓塞栓症23.6%、小血管疾患11.7%、その他の原因7.4%、複数の原因6.3%、原因不明31.3%であった。
・抗血小板療法は、3ヵ月後の転帰や死亡とは独立して関連していなかったが、脳卒中再発のオッズを有意に増加させた。
脳梗塞患者の3分の1は抗血小板療法中にもかかわらず発症していた。脳梗塞を再発した患者のうち、抗血栓療法を受けていなかった者は20%に過ぎなかった。抗血小板療法を受けていると再発する可能性はあきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
血液サラサラ薬を飲んでいてもブレイクスルーする脳梗塞はあたりまえに起きていて、
むしろ血液サラサラ薬を飲んでいるほうが再発しやすかった、ってこと。
「日本の99.9%以上の医師は、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも黙認した。これは後世に語り継がれるべき事実である。
当時の医師は、地域の人々から厚い信頼を寄せられ、また彼らの中には家庭で立派な親である者もいた。」edited by
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