元
脳卒中は頻度の高い死因であり、障害やうつ病の最も一般的な原因のひとつである。
とくにうつ病は脳卒中患者の機能制限、セルフケアの低下、死亡率の上昇と関連している。
これらの患者ではしばしば「怒り」が生じ、回復の過程を阻害する可能性がある。
そこで、脳卒中患者の抑うつ症状の有無、怒りの表出、機能・自立の程度をくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中後の患者110名を対象に、うつ、怒り、自立度、についてそれぞれ、
CES-D(Center for Epidemiological Studies-Depression)、
State-Trait Anger Expression Inventory、
Barthel Index
の評価を実施した。
次のことがわかった。
・一人暮らしの患者では、一人暮らしでない患者よりも抑うつ症状のスコアが高かった。
・抑うつ症状スコアの増加は、怒り表現スコア(anger expression score)の増加、アンガーインスコア(anger-in score)の増加、アンガーアウトスコア(anger-out score)の増加、アンガーコントロールスコア(anger control score)の減少と関連していた。
・女性は男性に比べてアンガーインスコアが低かった。
・脳卒中の既往のある人は、既往のない人に比べてアンガーアウトスコアが高かった。
・患者の機能/自立度スコアの増加は、アンガーコントロールスコアの増加と関連していた。
一人暮らしの脳卒中経験者は抑うつ症状と怒り表現スコアが高かった。とくに女性は怒りを抑えることが難しかった。自立度と怒りのコントロールは関連していた、
というおはなし。
感想:
バカにされているように感じて攻撃的になることがまれによくある。
そういう傾向があることを自覚してもいる。
怒り関連スコアがいくつもあってよくわからなかったのでAIに訊いてみた↓。
「anger expression score」、「anger control score」、「anger-in score」、および「anger-out score」の各尺度が分けてある理由は、怒りの感情が多面的であり、異なる側面を持っているためである。それぞれのスコアが異なる特性や側面に焦点を当てているため、個々の患者の怒りの表現と管理に関連する独特のパターンを明確に理解することができる。
anger expression score(怒り表現度): これは、怒りの感情がどれほど表 outwardに現れるかを測定する尺度である。怒りの表現方法、すなわち「anger-in」(内向き)または「anger-out」(外向き)に関連するスコアを含んでいるかもしれない。
anger-in score(怒りの内向きスコア): このスコアは、怒りを内に抑える傾向を測定する。この側面は、怒りが個人の内部に向けられ、他人に対しては表示されないことに関連する。
anger-out score(怒りの外向きスコア): このスコアは、怒りを他人に対して表 outwardに示す傾向を測定する。この側面は、怒りが他人に向けられることに関連する。
anger control score(怒りコントロール度): このスコアは、怒りの感情をどれほど効果的に管理およびコントロールできるかを測定する。怒りの感情を適切に処理する能力を評価するためのものである。