元
嚥下障害は脳梗塞および脳内出血によくみられる症状であるが、脳卒中後の嚥下障害の全国的な傾向についてはほとんど知られていない。
そこで、脳梗塞および脳内出血後の嚥下障害の危険因子と、これらの患者の院内転帰をくわしくしらべてみたそうな。
2000-2019年 Nationwide Inpatient Sampleの入院患者記録を対象とした。
次のことがわかった。
・脳梗塞患者10,415,286人のうち、956,662人(9.2%)に嚥下障害がみられた。
・脳内出血患者2,000,868人のうち、203,511人(10.2%)に嚥下障害がみられた。
・脳梗塞後に嚥下障害を有する患者は、院内死亡や自宅退院の可能性が低く、在院日数が長く、入院費用が有意におおかった。
・脳出血後の嚥下障害患者でも、院内死亡や自宅退院の可能性が低く、在院日数が長く、入院費用が有意におおかった。
脳梗塞および脳内出血後の嚥下障害患者は、院内死亡に至る可能性はあきらかに低かったが、退院時の機能的転帰は悪く、医療コストも高かった、
というおはなし。
感想:
AI「以下に述べる推測は、脳卒中治療や患者のケアに関する一般的な知識に基づいています。
まず一つ目の可能性として、嚥下障害を持つ患者は通常、脳卒中後の早期からより高度な医療ケアを受けます。これには、特別な食事プランの提供、肺炎を防ぐための注意深い監視、リハビリテーションなどが含まれます。これらは、嚥下障害を持つ患者の生存率を改善する可能性があります。
二つ目の可能性として、嚥下障害の診断は患者が意識レベルが高く、コミュニケーションが可能であることを示しています。これは、脳卒中の影響が比較的軽度であることを意味し、全体的な予後が良好である可能性があります。
三つ目の可能性として、嚥下障害の診断が生存バイアスを示しているかもしれません。つまり、重症度が高く、急速に亡くなる可能性のある患者は、嚥下機能が評価される前に亡くなる可能性があるため、これらの患者は嚥下障害の統計に含まれない可能性があります。」