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オーストラリアでは脳卒中を発症した患者の約4分の1がリハビリテーション施設に入院し、回復と自宅復帰を目指す。
しかし、セラピーに費やされる時間は一般的に少ない。
セラピー以外の時間をどのように過ごしているのか、また「退屈」に影響する要因についてくわしくしらべてみたそうな。
非セラピー時間中の活動について、患者に面接してテーマを分析した。
次のようになった。
・年齢中央値70、男性36名、女性22名のインタビューを分析した。
脳卒中患者の多くは、セラピースケジュールの中でダウンタイムや休憩を持つことを評価している。これは、必要な休息とリラクゼーションの機会を提供する。休息は、脳卒中に関連する疲労と戦い、多忙なセラピースケジュールから回復するために必要とされる。しかし、スタッフの態度や施設の規範により、休息を望むことに罪悪感を感じることもある。
多くの参加者が休息の機会を評価する一方で、他の人々にとってはセラピースケジュールの中にあまりにも多くのダウンタイムがあり、退屈とフラストレーションを感じることがある。これは、セラピーがリハビリテーションの主要な部分であるという信念から来ている。退屈を経験した脳卒中患者は、非セラピー時間を否定的に解釈し、その価値を見つけるのに苦労し、それを「無駄な時間」と評価する傾向がある。
テーマ3:意味のある環境が自主性を支え、正常性を回復する
日常の活動を実践し、自主性を支える病院の環境は、正常性の感覚を回復し、退屈を避けるのに役立つと考えられる。例えば、テレビを観たり、新聞を読んだり、ラジオを聴いたり、インターネットやソーシャルメディアにアクセスしたりすることは、病院にいる間に外部世界との重要なつながりを提供する。
他の患者、訪問者、スタッフとの社会的交流は、非セラピー時間の退屈を避けるだけでなく、自己同一性と幸福感を支え、脳卒中の回復にも役立つと考えられる。スタッフとの信頼関係を築くことは、患者のエンパワーメントと退屈の軽減に重要な役割を果たす。
自律性、社交性、活動への参加機会、を支援するリハビリテーション環境を作ることは、セラピー以外の時間の「退屈」を軽減し、回復成果を改善する、
というおはなし。
感想:
リハビリ病院は、亜急性期の不安定な患者を世話をしてくれる一時的な保護施設である。
セラピーの有無にかかわらず患者の機能はこの間に自然回復する。
患者家族は受け入れ準備にひつような時間的猶予を得ることができる。↓↓↓