元
脳梗塞患者にたいする集中的抗血小板療法についての大規模臨床試験TARDISでは、
ガイドラインに基づく抗血小板療法とくらべて、集中的抗血小板療法は脳梗塞の再発を抑制しなかったが、出血が有意に増加した。
このTARDIS試験の結果について、出血の予測因子をくわしくしらべてみたそうな。
TARDIS試験は、発症48時間以内の非心原性の脳梗塞患者を対象としている。
参加者は30日間の集中的抗血小板療法(アスピリン、クロピドグレル、ジピリダモールの3剤)またはガイドラインに基づく治療(クロピドグレル単独またはアスピリンとジピリダモールの併用)に無作為に割り付けられた。
出血は国際血栓止血学会の5段階に分けられた。
次のようになった。
・3096例中、出血の重症度は致死的0.4%、大出血1.5%、中等度1.2%、軽症11.4%、なし85.5%であった。
・大出血または致死的出血のリスクはガイドライン治療と比較して集中治療群で2.21倍に増加した。
・出血イベントは8〜35日目では群間で差があったが、0〜7日目、36〜90日目では差はなかった。
・年齢が高いほど、性別が女性であるほど、病前依存性が高いほど、無作為化までの時間が長いほど、大出血の既往があるほど、抗血小板療法の既往があるほど、集中治療群で出血がより重症であった。
脳梗塞患者への集中的抗血小板療法は、致死的または重篤な出血をよりおおく引き起こした。高齢、女性、病前の依存、抗血小板療法の既往が、より重篤な出血と関連していた、
というおはなし。
感想:
血液サラサラ薬をつかった脳梗塞予防について、
AI「脳梗塞患者の治療において、血液をサラサラにする薬の投与は一般的な対応とされています。これは患者が再発を防ぐために求める治療の一部であり、医師からも推奨されます。ただし、副作用のリスクについては、場合によっては十分な議論が行われないこともあります。
サラサラ薬を服用した結果、患者が脳内出血で亡くなったとしても、一部の意見では、これを脳梗塞の再発防止のための必要な措置と捉え、治療の一部として受け入れられます。
しかし、これはあくまで再発防止の効果を前提とした視点であり、危険性を軽視しているという意見もあるのです。
健康な人々に対する一次予防としてサラサラ薬を使用するという行為は、通常は行われません。この理由としては、健康な人々に薬を投与すると、副作用のリスクが明確に現れ、その危険性が目立ってしまうからとされています。」