元
COVID-19パンデミックにより、ワクチン開発と規制当局の承認が加速し、おおくの人々が接種を受けるようになった。同時にその安全性監視の重要性が強調された。
ワクチンに関連した有害事象を監視するために、ワクチン接種後に特定の神経症状で入院した患者について関連する危険因子をくわしくしらべてみたそうな。
コロンビア大学病院とニューヨークの病院での、2020年12月-2021年6月にワクチン接種を受けその後6週間以内に入院した患者について、神経症状のある者を特定した。
次のようになった。
・患者3830人のうち3.6%138例が神経症状を呈していた。このうち126人がmRNAワクチンだった。
・もっともおおい4種類の神経症状は、脳梗塞(52人37.7%)、脳症(45人32.6%)、けいれん発作(22人15.9%)、脳出血(13人9.4%)、だった。
・138人全例で1つ以上の危険因子または既存の疾患があった。
・痙攣発作と脳症では代謝異常がもっともおおい病因であり、脳梗塞と脳出血では高血圧がおもな危険因子だった。
ワクチン接種後6週間以内の入院で神経症状のある患者のうち全例で、なんらかの危険因子または既存の疾患が認められた、
というおはなし。
感想:
注射のあと脳卒中をおこすような例は、その患者自身が持っていた問題が原因であり、ワクチン自体に瑕疵はないという論調。
文末に以下↓の記述もある。
Our comprehensive clinical review of these cases supports the safety of mRNA COVID-19 vaccines.
「これらの症例に関する包括的な臨床検討は、mRNA COVID-19ワクチンの安全性を支持するものであった。」
現在、論文掲載にはこのようなワクチンの安全性を肯定する記述を含める必要がある、と日本の免疫学教授がネットで言ってた。