元
不眠は、米国人口の3分の1以上に影響を及ぼす一般的な症状である。
しかし、不眠症状と脳卒中との関連は十分に研究されておらず、その根本的なメカニズムは不明なままである。
そこで、不眠症状と脳卒中発症率との関係をくわしくしらべてみたそうな。
2002-2020年、「The Health and Retirement Study」のデータを使用した。
ベースライン時に脳卒中がなかった者のみを研究に組み入れた。
自己申告の不眠症状、
「睡眠に入るのが難しい」、「睡眠を維持するのが難しい」、「早すぎる目覚め」、「回復のない睡眠」、
の4項目についてスコアリングして0-8点とした。
次のことがわかった。
・31126人の参加者が含まれ、平均追跡期間は9年だった。
・不眠症状がない参加者と比較して、不眠症状スコアが1~4および5~8の参加者で脳卒中リスクはそれぞれ、1.16、1.51であり、用量反応関係を示した。
・不眠症状スコアが5-8の者と不眠症状がない者を比較すると、脳卒中リスクは50歳以上で1.38、50歳未満で3.84、だった。
・この関連は、糖尿病、高血圧、心臓病、うつ病などの併存疾患が媒介すると考えられた。
不眠症状は、特に50歳未満において、脳卒中のリスク上昇と関連しており、そのリスクは特定の併存疾患によって媒介された。これら併存疾患の管理も重要である、
というおはなし。
感想:
若いと眠らずに仕事頑張っちゃうけど、これも意識的な不眠であって、脳卒中的にはかなり良くないってことだな。