元
脳卒中後の機能回復を促すために適した身体活動レベルとタイミングについてはいまだあきらかになっていない。
そこで、脳卒中後6ヶ月間の身体活動レベルを経時的に評価して機能回復との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2014-2019年にスウェーデンの35のリハビリテーションセンターで実施されたランダム化比較試験のデータを使用した。
身体活動レベルは、1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の時点で評価した。
次のようになった。
・年齢中央値72の1367人の脳卒中患者が対象になった。
・2つの明確な身体活動レベルの軌跡が認められた。増加者(increaser)と減少者(decreaser)である。
・増加者は軽強度の身体活動レベルが1週目から6ヶ月後まで有意に増加したのに対し、減少者では身体活動レベルが減少しほとんど動かない状態に達していた。
・脳卒中の重症度にかかわらず、男性である、認知機能が正常であると増加者に属する可能性が高かった。
・軽強度の身体活動レベルの持続は、6ヶ月後の良好な機能転帰と関連していた。
亜急性期に軽強度の身体活動レベルを維持できた患者は転帰が良好であった。認知機能が正常な患者では、入院時の重症度にかかわらず、脳卒中後の身体活動レベルを増加させる可能性が高かった、
というおはなし。
感想:
軽症患者が動き回っているだけかと思ってたけどそうでもないってこと。
認知機能がやられちゃうと動かなくなる。