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2023年4月30日

60歳以上の集中的血圧管理:メタアナリシスの結果

2023  4月  中国


高血圧の診断基準やその治療目標値については臨床上の矛盾や問題点が指摘されている。

2017年のSPRINT試験の結果にもとづき、130/80mmHgを目標とするべきと複数の学会が主張している。

この集中的血圧目標値についていくつかのメタアナリシスがおこなわれてきたが、ほとんどは高齢者にフォーカスしていなかったので、

60歳以上に限定してメタアナリシスをこころみたそうな。

2023年4月29日

人工甘味料と動脈硬化:隠れた危険因子

2023  4月  ノルウェー


非糖質系甘味料、とくに人工甘味料と脳卒中など心血管疾患との関連については報告に一貫性がない。

人工甘味飲料が脳卒中と関連するという大規模研究もあれば、関連はないとする研究もある。

そこで、血中の非糖質系人工甘味料の濃度と、頸動脈のアテローム性動脈硬化との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月28日

砂糖入りおやつを摂取するべき理由と適正量について

2023  4月  カナダ


世界保健機関(WHO)は、遊離糖(食品に加えられるブドウ糖やショ糖のほか、はちみつ、シロップ、果汁など天然の糖類)の摂取量が多いと過体重や虫歯になるというエビデンスに基づいて、総エネルギーの10%を上限としている。

しかし遊離糖と脳卒中など心血管疾患との関連についてのエビデンスは限られているのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月27日

小脳梗塞vs橋梗塞:症状と予後の比較

2023  4月  ドイツ


小脳梗塞は脳梗塞の2-3%を占め、死亡や障害が残る可能性が高い。

おもな症状はめまい、吐き気、運動失調などであり、脳卒中と認識されることが容易ではなく、誤診もおおい。

その病因は、アテローム性動脈硬化がおおく、心塞栓症、椎骨動脈解離とつづく。

小脳梗塞患者の症状と予後を橋梗塞の場合とくらべてみたそうな。

2023年4月26日

脳卒中後認知障害への運動療法の効果:メタ分析

2023  4月  中国


脳卒中は認知障害や認知症のおもな原因である。

脳卒中患者の認知障害の有病率は20-80%であり予後に影響する。

認知障害のある脳卒中患者は認知症に進行する可能性が6倍高い。

治療のための非薬物的介入として運動療法(exercise therapy)がある。

運動療法とは、「正常な身体機能の回復や、病気や怪我による症状の軽減を目的とし、特定の治療目標のために設計・処方される身体活動のレジメンまたは計画」と定義されている。

運動療法により脳血流の増加や萎縮の低下、糖尿病や高血圧の改善が期待できる。

そこで、脳卒中後の認知障害にたいする運動療法の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2023年4月25日

脳梗塞患者の血圧と転帰: 最適収縮期血圧の探求

2023  4月  中国


脳梗塞患者に適した血圧目標値はあきらかになっていない。

血圧が低ければ虚血組織がさらに低灌流になり、血圧が高ければ出血に転じてしまう。

そこで、血圧と転帰との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月24日

COVID-19ワクチン直後の脳出血:悲劇的ケース

2023  4月  トルコ


SARS-CoV-2のパンデミック対策として5種類のワクチンが承認されている。

ワクチン接種の利点が副作用を上回るとされてはいるものの、深刻な合併症が報告されている。

脳動脈瘤の破裂を誘発する可能性を示唆したものもあるが、関係はあきらかになっていない。

初回接種後すぐに脳出血を起こした女性の例があったそうな。

2023年4月23日

脳梗塞と「脈圧」:日本人患者の再発への影響

2023  4月  日本


急性脳梗塞の脈圧(収縮期血圧と拡張期血圧の差)と予後についての研究は限られている。

発症初期の脈圧変化と神経学的悪化および再発との関連を日本人患者についてくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月22日

脳梗塞患者と栄養: CONUTスコアの新たな発見

2023  3月  中国


脳梗塞患者の転帰には栄養状態が影響する。栄養不良の患者には肺炎や感染症、床ずれがよく見られる。

脳梗塞患者は嚥下障害や意識障害のため栄養不良になりやすい。

早期の栄養評価には、NRS-2002やGNRI、などのツールがあるものの、患者相手には必ずしも適切ではない。

CONUT (controling nutritional status)スコアは入院患者の栄養不良評価が容易で予後予測に適しているとする報告がいくつかある。

そこで、CONUTスコアにもっとも影響する因子をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月21日

脳梗塞と頭痛:特徴と関連要因

2023  3月  ブラジル


脳梗塞に起因する頭痛は軽視されがちであり、その特徴についての研究はすくない。

これまでの研究によると、その有病率は7.4-34%と推定でき、若年、椎骨動脈、皮質、の脳卒中でおきやすく、ラクナ梗塞ではその頻度は低いとされている。

圧迫されるような緊張型頭痛と拍動性頭痛がおおく、嘔吐、羞明、音過敏をともなうことがある。持続時間は心原性の脳梗塞がもっとも長い。

ブラジル850床の私立病院2017-2020年の全患者で、脳梗塞による頭痛の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月20日

電子タバコと脳卒中リスク:真実を探る

2023  4月  中国


喫煙は短長期的に脳卒中の発症に影響し、心拍や血圧の上昇とアテローム性血栓の成長を促す。

電子タバコはベイプとも呼ばれ、バッテリー稼働の電気的ニコチン供給システムである。

当初、禁煙のための代替ツールとして国際的に導入され、この10年で急速に使用が拡大した。

しかし最近の研究で電子タバコの使用が脳卒中リスクを高める可能性が指摘されているのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月19日

日本のくも膜下出血治療の変化

2023  4月  日本


くも膜下出血のクリッピングとコイリング治療についてのランダム化比較試験ISATで、コイリング優位が示されたのち欧米ではコイリング治療がおおはばに増加した。

そこで、日本でのクリッピングとコイリング治療の過去6年間の推移と、高度医療を提供する病院としての能力と患者転帰との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月18日

くも膜下出血の転帰評価:mRSの限界と患者の視点

2023  4月  カナダ


動脈瘤破裂のくも膜下出血の転帰の報告にはおおきなばらつきがある。

機能的転帰評価としてもっとも一般的に使用されているのは修正Rankinスケール(mRS)である。

mRSは身体障害に焦点を当てているが、くも膜下出血経験者の多くは他の領域でも後遺症を経験しており、mRSは彼らにとって重要な転帰を捉えていない可能性がある。

そこで、くも膜下出血の転帰評価としてのmRSの妥当性をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月17日

分子鎖アミノ酸BCAAと脳卒中の因果関係

2023  3月  中国



ヒトの必須アミノ酸のうちバリン、ロイシン、イソロイシンは分子鎖アミノ酸(BCAA)とよばれ、代謝経路に重要な影響を与えることが知られている。

最近の研究ではBCAA濃度が高いことと糖尿病、肥満、脂質異常との関連が指摘され、脳卒中など心血管疾患との関連もおおく報告されている。

これらの関連に因果関係があるものか、メンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2023年4月16日

サソリに刺されて脳梗塞そして失明

2023  2月  インド


サソリに刺されると0.27%が死亡するという。

致命的な症状をしめす者は10%未満であり、脳卒中はきわめてまれである。

そのメカニズムは、サソリ毒による凝固障害や心筋炎からの不整脈による脳塞栓、または自律神経ストームからの高血圧による脳出血が考えられる。

サソリに刺され脳梗塞になり失明した例があったそうな。

2023年4月15日

血圧が高いと脳梗塞の回復が良い?

2023  4月  アメリカ


急性の脳梗塞患者の60-80%は血圧が140/90を超えている。

これは、慢性的な高血圧または血圧の調節機能が障害されたことによる一時的なものとする考えがある。

そこで、救急外来時の高血圧と予後不良との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月14日

脳卒中後の遠隔ヨガ無作為比較試験

2023  1月  インド


脳卒中後のリハビリ介入はおもに身体障害にフォーカスされており、認知障害に関する研究は限られている。


ヨガは脳卒中の血管危険因子や認知機能に有益であるとする報告があるので、

ランダム化比較試験をおこなってみたそうな。

2023年4月13日

脳卒中やるとスマホを使う理由

2023  4月  カナダ


脳卒中などの後天性脳損傷後のモバイル機器の使用について、当事者とその介護者の視点から、

機器使用に関連する要因をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月12日

トランスジェンダーのホルモン療法と脳卒中

2023  3月  日本


トランスジェンダー女性とは、出生時に割り当てられた性別が男性であるにもかかわらず、女性を経験している場合を指し、トランスジェンダー男性はその逆の場合を指す。

一般に、トランスジェンダー女性にはエストロゲンを、トランスジェンダー男性にはアンドロゲンが投与され、身体的な女性化、男性化を促す。

これらホルモン療法の長期的使用での有効性と安全性について、

日本人トランスジェンダーについての文献もふくめて、ホルモン療法と脳卒中など心血管イベントとの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月11日

もやもや病の認知機能は悪化の一途なのか?

2023  3月  イギリス


もやもや病は、頭蓋内の内頚動脈のいっぽうまたは両方の狭窄と側副血行路の発達を特徴とするまれな血管障害である。

脳梗塞がもっともよく発生し、人生のうち10代と40代に診断されるピークがある。

脳卒中の有無にかかわらず長期の虚血状態を引き起こすことから、もやもや病患者の3分の1は認知障害を負うという。

しかしその経時的傾向についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年4月10日

JAHA誌:抗凝固薬に再発予防効果なかった

2023  4月  カナダ


一過性脳虚血発作(TIA)や軽い脳卒中にはかなりの割合で心房細動がみつかる。

心房細動がある場合の再発リスクは2倍で、5年再発率は21.5%という報告もある。

その予防には抗凝固薬が勧められているが開始のタイミングには議論があるので、TIA後すぐに救急外来で抗凝固薬を処方したときの再発率をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月9日

スズメバチでくも膜下出血の例

2023  3月  中国


スズメバチ(肉食性のハチ:wasp)による刺傷は、おもにアナフィラキシーにつながる炎症反応をおこし、溶血、横紋筋融解、腎障害、肝障害、呼吸困難などが認められることもある。

これまで、ススメバチに刺されたあとのくも膜下出血についての報告はいくつかあるが、ぐうぜん動脈瘤が破裂した可能性が排除できていなかった。

今回、非動脈瘤性のくも膜下出血事例があったそうな。

2023年4月8日

動作観察トレーニングの条件

2023  4月  インド


動作観察トレーニング(AOT:Action observation training)は脳卒中のリハビリテーションに用いられる。

AOTの中核をなすのは動画であり、介入をより確かなものとし一般化するためにはその動画パラメータに関する知識が不可欠ではあるが、

AOTに使用されるパラメータ情報はほとんどないので、あきらかにするべくレビューをこころみたそうな。

2023年4月7日

積極的上肢リハビリの有効性と訓練量

2023  4月  ベルギー


脳卒中患者の3分の1は入院時に重度の上肢障害を負う。

そのうち20%が上肢機能の改善を経験し、完全回復するのは5%のみである。

そこで、急性期、亜急性期に重度上肢障害の機能改善を目的に実施された積極的なリハビリテーションの効果についてシステマチックレビューをこころみたそうな。

2023年4月6日

「高齢」脳梗塞の血栓除去術 1年後転帰

2023  3月  ドイツ


脳梗塞への機械的血栓除去術のランダム化比較試験では、80歳以上の割合はきわめて低くデータがほとんどないので、全国規模の調査からくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月5日

短時間睡眠と脳卒中

2023  3月  中国


睡眠時間と脳卒中リスクとの関連はまだ十分に理解されていないので、年齢、高血圧の有無別にくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月4日

脳出血に「トラネキサム酸」の効果と安全性

2023  3月  中国


頭蓋内出血の治療では早期の出血の拡大をふせぐことが主な目標である。

止血薬として広く使用されているトラネキサム酸が、頭蓋内出血患者に有益であることを示す研究があるものの、さらなる有効性と安全性については依然として議論の余地があるので、

メタアナリシスをこころみたそうな。

2023年4月3日

脳梗塞かな?と思ったらすぐにお酒を飲むべき根拠

2023  3月  ハンガリー


脳梗塞の血栓溶解療法は効果が限定的である。

動物実験ではエタノールと血栓溶解薬との併用で強い神経保護効果を示すことが報告されている。

そこで、人での効果を検証するべく、入院時に飲酒直後だった患者の記録をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月2日

高タンパク質食と脳卒中の関係

2023  3月  ギリシャ


高タンパク質食には太り過ぎを防ぎ血圧を下げる効果があることが示されている。

いっぽうでタンパク質摂取量の増加が心血管系に与える影響はよくわかっておらず、糖尿病や腎臓を悪化させるとする報告もある。

そこで、高タンパク質食が脳卒中など心血管疾患へ与える影響をあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2023年4月1日

NATTO 大豆摂取と脳卒中リスク

2023  3月  中国


大豆には必須アミノ酸がすべて含まれ、動物性タンパク質よりも分子鎖アミノ酸(BCAA)が少ないため、肥満や糖尿病、がんが起きにくいとされている。

とくに大豆をつかった発酵食品は消化がよく、抗酸化、抗炎症、脂質低下などの効果がある。

大豆摂取と脳卒中など心血管疾患リスクとの関連についておおくの研究があるが結論が一貫していないので、メタアナリシスをこころみたそうな。
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