元
たばこは脳梗塞の危険因子である。
しかし脳梗塞後の喫煙継続率とその後の心血管イベントへの影響についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
ラクナ梗塞の二次予防についてのSPS3試験のデータを用いて、
喫煙状況と主要心血管イベント(脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、死亡)との関連を解析した。
次のようになった。
・そのうち20%570人が発症時に現在喫煙者だった。
・その570人のうち 71.5%408人が3ヶ月後にも喫煙を継続しており、
・のこり 28.4%162人は3ヶ月後までに禁煙した。
・3ヶ月時点での主要血管イベントは、継続喫煙者の18.4%、禁煙者の12.4%、喫煙経験者の16.2%、未喫煙者の14.4%で発生した。
・関連因子で調整したあとの、継続喫煙者の主要心血管イベントおよび死亡リスクは、未喫煙者と比較してそれぞれ1.56倍、2.0倍だった。
症状のあるラクナ梗塞後にも喫煙を辞めなかった患者が7割以上いた。彼らがふたたび脳卒中をおこしたり亡くなったりする可能性は、喫煙したことのない人の1.5倍くらいだった、
というおはなし。
感想:
上のグラフみるとおもったほどの影響じゃない。
医者に脅されても己を信じてたばこを吸い続ける、立派だ。
そんなひとが7割以上もいたことがおどろき。