元
日本ではがんが死因のトップである。
糖尿病や喫煙などの因子が共通しているため、がん患者は脳卒中発症リスクが高いとする考え方がある。
これまでの研究では脳卒中の種類別の関連をしらべたものが少ないので、
がん診断後に脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血で死亡するリスクをくわしくしらべてみたそうな。
1985-2013年の大阪府がん登録および日本の人口動態統計データを用いた。
次のことがわかった。
・がん患者688473人についての、がん診断後4年ほどフォローしたデータが対象となった。
・5496人の脳卒中死亡を含む337117人の死亡があった。
・脳卒中の内訳は、脳梗塞(3259例)、脳内出血(1539例)、くも膜下出血(364例)、その他の脳血管障害(334例)、だった。
・脳卒中による死亡率は10万人あたり年205人だった。
・一般集団との標準化死亡比SMRは、1.75だった。
・脳卒中の種類別では、脳梗塞のSMRは1.83、脳内出血2.38、くも膜下出血2.28だった。
・脳卒中による死亡リスクはがん診断後時間経過とともに増加した。
・男性は女性よりも脳卒中で死亡する可能性が高かった。
がん患者は一般集団にくらべて、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、で死亡する可能性があきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
かならずしもそうでもないっぽい↓。